繊維ニュース 編集部ブログ

2019 11 Nov

双十一はじまる

 【上海支局】中国のネット通販各社の大型セール「双十一(ダブルイレブン)」が、盛り上がりを見せている。最大手、アリババ集団(Tモール、タオバオ)の取引額は開始からわずか2時間で1281・5億元を超え、15年の総額912億元を早くも上回った。一部メディアは、今年の総額が昨年(2135億元)を大きく超える2600億元になるとの業界関係者の予想を伝えている。

 景気の減速は双十一には影響がなかったようだ。むしろ、お得な時に買いだめしておきたい、という消費者心理が追い風になっている可能性がある。

 一方、気になるのがアパレル分野の不振。Tモールが双十一の前に実施した予約販売では、アパレルの取引額が前年同期に比べ27%も減った。化粧品や家電、スポーツ健康の分野にシェアを奪われた。本セールでも同じような傾向になるのだろうか。(祐)