船橋 芳信

2019 31 Jan

第28回MILANOUNICA生地展示会

シルクへの愛着が!

 
次回、第28回ミラノウニカが始まる。次の春夏コレクションへの素材アイテムは、
シルク、シルクに絞ろうと思う。これまで何度もチャレンジしては、
没にして来た素材、シルクである。何がシルク嫌いにしたのかと言うと、
30年前に流行った、シルキ−ライクな素材、手触りが桃の皮の感触で、
少しぬめり感のある洗いをかけたシルクが、売れに売れた時代があった。
 其のシルク嫌いが、シルクに手をつけなくなってしまったのかもしれない。
しかし、シルクサテン、ツゥイルに、レディースのワンピース、ブラウスへの愛着が
ここ数年湧いてきて仕方が無い。シルクメーカーが衰退してしまったコモの産地への、
残念な想いが残る。
 イデアコモ全盛の頃、ホテル、ヴィッラ・デステで行なわれていた展示会、
RATTI社 MANNTERO社 CLERICI社、数々のシルク生地を生産してきた
100年以上に及ぶ歴史を持ったシルク産業、其処には、培われた感覚と技術と文化が
眠っている。
 次回の、第28回 MILANO UNICA 2020 PRIMAVERA /ESTATE展には、
シルク素材の発掘に、脚と眼と感覚を使って、臨む。
 エレガントな静寂さの中の女性美の追求に、
シルクとのコラボレーションを楽しもう。