船橋 芳信

2019 13 Feb

第28回ミラノウニカ生地展示会

第28回ミラノウニカ生地展示会

 
ミラノウニカ生地展示会が2月5、6、7日行なわれた。
生地展は、ミラノフィエラ、ミラノの郊外ローで行なわれる。地下鉄ローフィエラ駅のチケットは、
2,5ユーロ、である。通常のミラノ市内の地下鉄切符は1,5ユ−ロ、この1,5ユ−ロの切符で、
ローフィエラ駅まで行くと、改札口に駅員が一列に並んでいて蟻も通さぬコントロールで、
切符のチェックをしている。もしも切符が1,5ユーロだと、30ユーロもの罰金を支払わされる。
 今回の生地展に日本ブースの第10回目の記念に、JAPAN FESTIVALが行なわれた。
大太鼓の披露に、800人の観客が、拍手喝采を興じた。スプマンテに寿司、天ぷら、うどん、ラーメン、
とボーイの給仕に、群がる人、人、運良くエビのフライ風天婦羅にありついた。
寿司は姿形も見れなかったが、ラーメンにはありつけた。
今回の生地展、圧巻だったのが、ビキューナ、ピアチェンツアのブースで、カシミアビキューナの混紡を見た。
1メーター790ユーロ,破格の値段だが、手触り感、風合いこれまでには
見た事が無いウール素材だ。ビキューナ100%となるといくらの価格になるのだろうか?
ダブルフェイスの600グラム程度で、1600ユーロ前後になるそうだ。
 日本での売値価格は、ざっと見積もっても、500万円前後の価格になるだろう。
一体如何して動物の毛にこれだけの価格差が出るのだろうか?
ビキューナは、ペルーの山岳地帯に住む高山動物で、寒さに身を守る為に、細く柔らかい、
獣毛を覆う。軽くて柔らかさは、カシミアの比ではない。
 其の品質の良さと希少価値から、こんな高い生地に化けるのだが、しかし途方も無い高さだ。
いつかこのビキュ−ナを使った作品を提案したい。