船橋 芳信
2018
29
Aug
夏期集中講座

夏期講座
毎年夏の休暇を利用して、活水大学でファッションコーディネート論と称して、
講義をしている。若い学生さんには気の毒ながら、ドレスコード、ファッションとどう関わるか、
映画、文学、食、音楽と衣服との係わり、そして感覚の商品化、コレクション作りの事などを喋る。
今年は2001年宇宙の旅、スタンリー・キューブリック監督の映画を学生たちと鑑賞した。
折しもAI、(Artificial Intelligence)
コンピューターに依る自動制御,無人運転車の開発、ロボットに依る軍隊化、様々な分野に、AIは
人間の領域を侵し始めている。
若しそうなった時、人類は隅へ隅へと押しやられ、AIの時代が始まるかもしれない。
1965年に作られた、この2001年宇宙の旅は、その可能性への恐怖に満ちあふれている。
我々の常識、知識の変革は、既にじわじわと進んでいる。
学生にスタンリー・キューブリック監督の事を聴くと、スマフォを片手に、スタンリー・キューブリックの
情報をを得る。ルキノ・ビスコンティに付いて、聴くと、、、スマフォはまるで自分の脳内コンピューター
知識の引き出しと言う扱いである。本を読んで、知識を取得して、積み上げて行く学習ではない。
スマホがあれば、判らない事はすぐにスマホで検索出来てしまう。
スマホから出て来る答えと自分の経験知識の中から出てくる答えとでは、その重さには違いがある。
しかしその違いは、無視されて行くのだろう。
ブレッドランナーは、ロボットと人間の合いの子が出現しロボット人間が主観を持ち悩み、
その解決策として人間を凌駕しようとする。人間とロボットとの競合、争いは既に予見されている。
まさに2001年宇宙の旅の主人公、コンピューターハルは、自分の感情を持ち、人間に反対する知能とで、
乗組員を殺して行く。
彼らは優れた体力に、創造した科学者と同等の高い知性を持っていた。環境破壊により人類の大半は宇宙の植民地(オフワールド)に移住し、
レプリカントは宇宙開拓の前線で過酷な奴隷労働や戦闘に従事していた。
しかし、彼らには製造から数年経つと感情が芽生え、主人たる人間に反旗を翻す事件が発生する。
そのため、最新の「ネクサス6型」には、安全装置として4年の寿命年限が与えられたが、
脱走し人間社会に紛れ込もうとするレプリカントが後を絶たなかった。
彼らを判別し見つけ出した上で「解任(射殺)」する任務を負うのが、警察の専任捜査官「ブレードランナー」であった。
(Google参照
)
夏期集中講座のお陰で、私自身が良く勉強するようになった。
AI(Artificial Intelligence)が実際に眼前で活動する日はそう遠くはない。