船橋 芳信

2017 25 Dec

第4回アトリエコンサート、バロック音楽の嗜み!

アトリエコンサートは今回で第4回目を数えました。イタリアの音楽、オペラ、魅いては、歴史、芸術、ワイン、食、文化、、、

今後共、自分たちの躍進を目指して、香り高い音楽の演奏とイタリア文化への興味を深め日々精進する事を目指します。 

2017年12月17日(日)19:00から開催しました。

プログラムは

H.Purcell トランペットを吹き鳴らせ Sound the trumpet (tutti)

J.S.Bach "クリスマス・オラトリオ"より 備えよ、シオンよ 心からなる愛を持って Bereite dich, Zion mit zärtlichen trieben (Masato,Issei,Tsuyoshi)

J.S.Bach "無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調" BWV1013 (Issei)

G.F.Händel "リナルド"より 私を泣かせてください lascia ch'io pianga (Saeko,Tsuyoshi)

G.F.Händel "ロンゴバルドの王妃ロデリンダ"より どこにいるのだ 愛しい人は? Dove sei amato bene? (Masato,Tsuyoshi)

G.F. Händel "エジプトのジューリオ・チェーザレ"より この運命に私は泣くでしょう Piangerò la sorte mia (Saeko,Tsuyoshi)

C.W.Gluck "オルフェオとエウリディーチェ"より エウリディーチェを失って Che faro senza Euridice (Masato,Tsuyoshi)

C.Monteverdi "ポッペアの戴冠"より ただ貴方だけをみつめて (tutti)

出演者は 山本彩恵子 Saeko Yamamoto -ソプラノ、新田壮人 Masato Nitta - カウンターテナー、渡邉一世 Issei Watanabe - バロックチェロ、

上羽剛史 Tsuyoshi Uwaha -『チェンバロ』の代わりとしてピアノ、
 船橋夏 Natsu Funabashi - 司会、
 バロック音楽は、1600年前後から1750年頃までの音楽を指す。
この時代に、活躍した作曲家に、モンテベルディ、フレスコバルディバッハ、ヘンデル、ビバルディ、コレッリ、ラモー、等が挙げられる。
 プログラムの構成を担当した、新田壮人、カウンターテナーは、パーセル、バッハ、ヘンデル、グルック、モンテベルディ、をプログラムに入れ、
バロックチェロの渡邉一世、チェンバロ(ピアノ代用)ソプラノの山本彩恵子、に依る演奏だった。
 この時代は、今とは音楽の状況は異なり、聴衆は、所謂王侯貴族の館、教会寺院での演奏であった。
今の音楽の対象は、一般大衆であり、演奏会は大きなホールで行なわれる。其処には全聴衆に行き渡る音響設備、
音響効果を考え尽くされた建築家に依って構築されている。良い音楽と言われる物を聞く為に、楽器さえも音色よりも音量、質よりもボリュウームというふうに、、、
バロックの時代に於いては、小さなサロンでの演奏のため、ひたすら、質の向上を求められたに違いない。 
 確かに、ソプラノの歌う声に、叫びに近い大きい声はなく、落ち着いたしっかりとした声で、優雅に響いていた。
チェロのテクニックを要する演奏にも、派手な音はなく、素晴らしい圧巻の演奏だった。
又カウンターテナーの男性にして女性の声を演じ、聴こえてくる女性の声は、女性以上に女性っぽく、
聞いていて、観ていてとても落ち着きの在るバロック演奏会だった。
音楽の表現は、その時代時代の感情を色濃く含んでいて、その感覚を感じれるのは、
心が落ち着いてバロック音楽、あの時代への思いに駆られてしまった。