船橋 芳信

2019 14 Jun

Sant-Hubert 茶道講習会

Sant-Hubert 修道院3泊4日
 
 
ブリュッセルから150キロ、インターシティで2時間弱、坐禅と茶道のお稽古に出掛けた。
リブラモント駅に着き、小雨の中、サンテュベール行きのバスを待つ。
コートが必要な程、肌寒い。この日は、朝からブリュッセル郊外にある日本庭園に出掛けた。
其の日本庭園にある茶室、書院作りの広間の襖絵を、朝、昼、夕、また季節季節に織りなす太陽の光の顔を、
襖絵にしてあるのを見る為に出掛けた。ヨーロッパ一の日本庭園を舞台に、光の表現映像、
広い日本庭園の池、小川、滝、築山の木立、風の通り、光の模様に燦然と太陽の顔が、溶け込んでいた。
ブリュッセルに戻り、チョコレート工場に潜り込み、チョコレート、チョコレートとコーヒーを昼食に取った。
其の脚で。サンチュベールを目指した。
修道院には、夕刻6時に着いた。懐かしい、一年に一度会う茶道仲間が、フランス語、英語、日本語と入り乱れて、
挨拶を交わす。ブリュッセルを中心にして、茶道は素晴らしい発展を遂げ、茶人の名を持つ先生が、5名、
皆自宅には、茶室を持っている。駆け出しの身には、絶えず緊張が張って、消えない。

次の 朝、6;30から坐禅で一時間、1日が始まる。
 今回は、右膝の故障を抱えての参加に、不安を感じたが、なんとかクリアーして茶道のお稽古に入る。
薄茶平手前、、先生のミシェルは、オランダ人、ロジカルな説明に、茶道の所作の納得を強いられる。
正座して膝から垂直な見えない壁から自分の身体の空間、そこの中で腕を動かし、遠くなると、腰から動かし、
所作は呼吸を使えと!息、息、息と責め立てられる。坐禅で呼吸、茶道で呼吸、窓の外は、
木々を渡る風が、木を動かし、森を揺さぶる。まるで此処には、風が住んでいる。
落ち着かない風は、雲を運び、雨を呼んだかと思ったら、真っ青な空に、輝く太陽が、
夏の遅い到来を告げるかのように、輝いている。
朝夕は肌寒い。
 やっと昼食だ。ここの欠点の一つ、食事は不味いのです。周りの牧場には、牛が放牧されていて、
美味い牛乳でも飲めるのかなと期待しても、チーズも無いし、市販のチーズに野菜スープとパン、パン、パン、
アプリコッカとぶどうのジャムにバターを塗って、パンを食べていました。
お稽古はキツく、お腹は空くので、パン腹、それでもお稽古中は、
抹茶が飲めるので救われます。夕方、18:30に、お稽古は終わります。
夕食も、スープとセコンドらしきベシャメルのかかった魚肉ソーセージのような、
申し訳無かったが、残してしまった。
20:00から一時間坐禅、21:00から、明日の準備、釜の灰の掃除、炭の用意、
水指の水、畳の拭き掃除、22:30に終わって、シャワーを浴びて、バタンキュウ、
目覚ましは5時にセットして、明日を待つ眠りに就いた。