船橋 芳信

2017 27 Nov

衆議院選挙顛末

衆議院の解散に依って、降って湧いた選挙、自民党の暴挙だ!
憲法改正への布石だ、それに乗じて、野党の思惑は、我々に有利な、
風が吹いている。さあ、新党設立と希望の党なる、雨後の筍党が出来、
それに追随する党が、砂糖に群がるかの如く、その有様は蟻の様で、
いかに民主主義の持つ不確かさを露呈したかは、この結果に現われてしまう。
選ぶ者と選ばれる者との関係は、選ばれた時点で、関係は切れてしまう。
選ぶ者は一般大衆として、その多数の中に埋没し個性は消滅し、
又その多数の意見として、代表として選ばれた者が、多数を代弁すると言う。
この民主主義と言う幻想を、誰もが不信、不実、非倫理的感覚の象徴として、
感じているのではないだろうか。
博識で、勇気があり、強い判断力と実行に移す意志と尊敬されるべき
人格を兼ね備えた、政治家と言う職業の本分を持った政治家が、
一体何人居るだろうか。
政治家になって、辞める理由が、不倫問題、金銭疑惑、マスコミに依る攻撃、
正にこの国の倫理観の喪失こそが問われている。
巷に目を向けると、犯罪者ならぬつい昨日まで、普通に生活していた若者が、
婦女暴行、痴漢、殺人、強盗と欲望の炎に取り憑かされ、人の人生、
自分の人生を棒に振ってしまう。
衆議院選挙の結果は、与党の大勝利、!
えっ!なんで?
森友、家計問題はどうなったの?
福島の原発事故処理は、終わって安全になったんだ?
東京オリンピックは?
選ばれた者は、嘯く。我々を大多数が支持してくれた。
我々が考える事は支持された。核の開発、憲法9条の破棄、戦争行為の認可、
何でも有りだ。大手を振って行くぞ!そんな声が聞こえてくる。
そして僅か一言で、ひっくり返った希望の党の党首の言、
「排除します。」
この一言で希望に膨らんだ風船は、あっという間に萎んでしまった。