船橋 芳信
衆議院選挙顛末
衆議院の解散に依って、降って湧いた選挙、自民党の暴挙だ!
憲法改正への布石だ、それに乗じて、野党の思惑は、我々に有利な、
風が吹いている。さあ、新党設立と希望の党なる、雨後の筍党が出来、
それに追随する党が、砂糖に群がるかの如く、その有様は蟻の様で、
いかに民主主義の持つ不確かさを露呈したかは、この結果に現われてしまう。
選ぶ者と選ばれる者との関係は、選ばれた時点で、関係は切れてしまう。
選ぶ者は一般大衆として、その多数の中に埋没し個性は消滅し、
又その多数の意見として、代表として選ばれた者が、多数を代弁すると言う。
この民主主義と言う幻想を、誰もが不信、不実、非倫理的感覚の象徴として、
感じているのではないだろうか。
博識で、勇気があり、強い判断力と実行に移す意志と尊敬されるべき
人格を兼ね備えた、政治家と言う職業の本分を持った政治家が、
一体何人居るだろうか。
政治家になって、辞める理由が、不倫問題、金銭疑惑、マスコミに依る攻撃、
正にこの国の倫理観の喪失こそが問われている。
巷に目を向けると、犯罪者ならぬつい昨日まで、普通に生活していた若者が、
婦女暴行、痴漢、殺人、強盗と欲望の炎に取り憑かされ、人の人生、
自分の人生を棒に振ってしまう。
衆議院選挙の結果は、与党の大勝利、!
えっ!なんで?
森友、家計問題はどうなったの?
福島の原発事故処理は、終わって安全になったんだ?
東京オリンピックは?
選ばれた者は、嘯く。我々を大多数が支持してくれた。
我々が考える事は支持された。核の開発、憲法9条の破棄、戦争行為の認可、
何でも有りだ。大手を振って行くぞ!そんな声が聞こえてくる。
そして僅か一言で、ひっくり返った希望の党の党首の言、
「排除します。」
この一言で希望に膨らんだ風船は、あっという間に萎んでしまった。