小山 隆

2020 21 Apr

「将来に備えて=コロナ後の社会を読む=」

日々状況が更新されています。
現時点で世界各国の新型コロナウイルスの抗体検査・集団免疫の結果から見えてきたことは、抗体ができる人が少ない(オーストリア)、抗体ができた人のうち1/3が抗体が弱かった(中国)等。  近く「緊急事態が明けても、以前と同じ活動ができることはない」は世界の共通認識になると思います。

 

今回はちょっとチャレンジな文章を書いてみます。


コロナカオスの最中で未来を話すのは勇気が必要でしたが、ちょうど今が私のタイミングでもあったので、「将来に備えて=コロナ後の社会を読む=」と題して持論を述べさせていただきます。もし何方かのお役に立てれば幸いです。


【論点】
1.新型コロナウイルスの脅威は数年程度続くと考える。
2.この経験をもとに人々のライフスタイルが大きく変わる。

 


------------------------------------------------------------
1.新型コロナウイルスの脅威が2年間程度続くと仮定
------------------------------------------------------------
2年間の不況対策として会社を存続させるために経営が見直される。
PL的には固定費の圧縮と商品の仕入れに対して大胆な対策が取られる。

 

「固定費の圧縮」
・人件費の圧縮
 テレワークによってふるいにかけられ得る対象者が明らかになりました。倒産と引き換えに労働組合等に対してリストラの交渉を始める瀬戸際にまで来ている企業も多いと思います。
・家賃の圧縮
 外出する人が減少する世界が見えている中、既存の店舗や事務所の存在を今後どう扱うか?短期的な解消も重要ですが、その後の中長期的な課題でもあります。

 

「仕入れリスクの回避」
・キャッシュフローが回らなくなる。
 2020春の在庫が大量に残り、かつ2020秋冬の仕入れ計画が立てられない状況の中、変動費をどう設計するか?
・売ってから仕入れる
 仕入れリスク問題への対処法として、私はパーソナルオーダー商売の導入を提唱しています。ただしパーソナルオーダーを取り入れると売上原価が大きく上昇しますし、新たな投資も必要でしょう。また今までと異なるビジネスモデルを取り入れるという事になると、別途に評価基準を決めておく必要があります。
 


------------------------------------------------------------
2.この経験をもとに、人々のライフスタイルが大きく変わる
------------------------------------------------------------
すべての商品・サービスはデジタルに組み込まれる。

 

「オンライン消費市場は加速度的に拡大する」

 外出する機会が減ると、反対にオンライン上でコミュニケーションを楽しむ機会が増える。テレワークに続いては、買い物やあそび、飲み会などもテレ化「tele = 離れた所」が始まっています。
テレ=情報通信技術の活用 なので、必然的にオンライン消費市場拡大は加速すると思います。

 

(2020/04/11 NHKニュース「オンライン合唱」Screen capture)

 

 

(2020/04/12 NHKニュース「オンライン飲み会で人とのつながりを」Screen capture)

 

 

(今後テレ化する領域とスピード感 イメージ図)

 

 


「アフターコロナ≒テレ社会の到来」
 新型コロナウイルスの感染拡大が終わった後、人々のライフスタイルがテレ化「tele = 離れた所」するのだとしたら、自分が次に、社会のためにやるべき事が見えてくると思います。
人は外に出歩かなくなり、モノやサービスが外を動き回るようになるでしょう。社会の前提が変わったのに今まで通りの製造・販売方法(3密)で通用するとは思えない。 


私の場合、
【JUPON MYSIZE】のD2Cシステムを解放して、
誰もが自宅でカジュアル服をパーソナルオーダーできる世界を、皆さんと一緒に作って行ければいいなと思っています。それぞれの会社が在りたい未来を描いて、そこに邁進すれば、より良い社会になると信じています。


とはいえ足元では、
当面自社で完結して売れる環境を構築することに集中して参りますので。