芹澤 絵美

2020 01 Sep

戦略にブレなし。

 

日本の安倍総理の辞任。
こちらでもニュースになっていました。
長期安定政権でありサミットでも古参に入る、
海外在住の私にとっては自慢の日本国総理大臣でした。
再発してしまった持病の快癒をお祈り申し上げます。

 

ニュージーランドでは2度目のロックダウンが今週から解除され、
全土でアラート2にレベルダウンします。

新規感染者数はゼロになっていませんし、
入院する方も少しずつ増えてきていますが、
爆発的感染が起こらない限りは、アラート2をキープすればいいと思います。

アラート2は、全てのビジネスが再開し、
ソーシャル・ディスタンシー、リモートワーク、
手指の消毒などを徹底し、大規模集会をしない、という、
スウェーデンが最初からずっとやり続けている方法です。

このブログでもCOVID-19流行始めから書いていますが、
ある一定の人数に達するまでは、遅かれ早かれ感染は広がり続けると思います。
なので、封じ込めでは無く、
その国の医療システムに合わせて感染速度をどうコントロールするか、
という方法を取るのが良策なのでは?と素人ながら感じています。


日本の低死亡者数に新仮説」で触れましたが、
最初から全世界が国境を閉じずにいたら、
強力なG型が広まる前に抗原の働きをするK型が世界に広まり、
世界中の多くの人が自然に細胞性免疫を獲得していた可能性もあります。

ウィルスも地球上の生物の一員であり、
あるバランスの中に役割を持って存在していると私は思っています。
全ての生物に等しく訪れる「死」も、地球生命体のバランスの一部です。

そのガイアのバランスを崩したのが、
自然な大きな流れを人為的に塞き止めた、
地球規模の国境封鎖とロックダウンかもしれません。

反面、
ロックダウンなど人間の思考がもたらす行動さえも自然のシステムの一部だとしたら?
と考えると、すべて想定内の必然的出来事だったのかも?とも思えます。

ニュージーランドは、
そうした極端な塞き止めをしないスウェーデン方式と真逆を突き進む方針です。
アラート2では、前回のアラート2よりも厳しくなり、
公共の交通機関でマスクをしないと罰金$300、
公共の交通機関を利用する際にQRコードや、AT HOPカードなど、
追跡機能を備えたものを提示することが義務づけられました。

これに違反した場合は$1000以下の罰金となります。
かなり強制的なルールです。

このシステムはすでに韓国が早い段階から導入していますが、
現在韓国では1日400人以上の新規感染者が出ています。

これは、遅かれ早かれ感染先を失うまで広がり続けることの証のように私には見えます。

それでも考え方を変えず追跡管理することが、新規感染者数を減らす為なのか、
感染ルートを把握し、今後のウィルス対策に役立てる為の試験運用なのか。
果たして何が目的なのでしょうか?

このウィルスにこれはやり過ぎ!と私は相変わらず思っていますが、
ここまできたら引き返すのもシステムに投資した税金が無駄になるので、
覚悟を決めて徹底的につき合うしかありません。

ひとまず、罰金を食らわないように気をつけます。