芹澤 絵美
羊が動き出したみたい
昨日レターボックスを見に行ったらこんなチラシが入っていました。
ニュージーランドでは「チラシお断り」サインをレターボックスに張っておくと、
勝手にチラシ等を入れるのは厳禁なので、郵便物以外はほぼ投函されません。
なのでチラシ自体が珍しいのですが、
しかもこのような政治的な内容のチラシは今まで見たことがありません。
発行元は「VOICES FOR FREEDOM」という団体で、
内容は、ジャシンダ政権が行っているCOVID-19対策に疑問を呈するものです。
大きな羊の群れから外れた、思考を持った羊たちがアクションを起こしたようです。
「あなたの中の常識が、ニュージーランド政府が提供している物語に警報を鳴らしているのであれば、おめでとうございます!その常識は正しく機能しています!」
という紹介から始まり、COVID-19と呼ばれるウィルス、ロックダウン、マスク義務、mRNAワクチン等、科学に基づいた真実と根拠を手に入れようと謳っています。
今まで抱えてきた様々な疑問を周囲と共有出来ずに孤立している者達への呼びかけです。
同じような考えを持つ10万人を越えるキウィが全国にいる、あなたは1人じゃ無い、みんなで集まって情報をシェアしよう、という活動のようです。
そこには無意味な暴力や破壊への煽動は見られず、
大切なのは「知ること」であることが主目的であることが分かります。
チラシの裏側は、私たちを困惑させている代表的な9つの事柄が書かれていました。
1.COVID-19は新しいウィルスではなく、2019年の3月から存在していた
2.ロックダウンで全体の死亡率を減らす科学的根拠はない
3.ニュージーランドでは抗体検査が行われていないので、私たちがCOVID-19 ウィルスを持っていたとしてもそれを知ることを許されていない。
4.無症状者が感染能力があることは確証されていない
5.COVID-19による平均死亡年齢は他の病気による死亡年齢よりも高い
6.マスク着用でウィルス感染は防げない
7.PCR検査だけでは感染診断として十分ではない
8.ファイザーのワクチンは治験中であり、自己の感染や他者へ感染させることを止めるという結果が得られていない
9.私たちは立証済みの治療法について知らされていない。なぜ保険当局はイベルメクチンとビタミンDの科学的な効果を無視するのか?
この団体はすでに全国にコミュニティを持っており、
自分のローカルグループを探して参加できるようにしています。
それから、ニュージーランド雇用局ではmRNAワクチンの接種と未接種で従業員を差別したり、解雇したりしないように書かれていましたが、保険局と政権はワクチン接種推進の一環として、
「No Jab, No Job(注射をしなければ仕事は無い)」を推し進めており、それへの法的手段の手助けをするページも用意されていました。
そして、この団体のホームページで各自の体験をシェアしデータを構築することによって
表向きの”一致団結してウィルスに立ち向かおう”というキャンペーンの裏で、
実際にどんなことがおきているのか、されているのか、その実態を調査しているようです。
ひとまず、羊飼いが率いる方向と違う方向を向いている羊が0.25%ほどいることが分かりました。
羊はたまに戦います。その攻撃は一度では致命的ではありませんが、時に相手をひるませる底力を秘めている時があります。
今後もこの「Voices for Freedom」の行方を追っていきたいと思います。
余談:
ニュージーランドはワクチン接種率向上に伴って、来年から国境を開ける準備を始めています。
当面の間、18歳以上のワクチン未接種はニュージーランドへ入国することが出来ません。
そして本日ニュージーランド航空は、来年の2月1日より、国際線への搭乗の際にコロナワクチン2回接種済証明の提示を求めることを発表しました。