芹澤 絵美
スプリング・ラム
スプリング・ラムが続々誕生中です。
スプリング・ラムは、文字通りその年の春に生まれた子羊のことで、
食肉用語でもあります。
生まれたての子羊の肉をスプリング・ラム、
生後1年未満の子羊の肉をラムと呼び、1歳以上の羊の肉はマトンと呼ぶようです。
私たちの働くMan O' War Vineyard(マノウォー・ヴィンヤード)は、
ワイヘキ島の半分を占める巨大ファームの中に点在しているので、
場所によっては、アニマル達のすぐ側で仕事することがあります。
昨日の畑は、生まれたてのスプリング・ラム達がママの側をピョンピョン跳ねたり、
ミルクをせがんでいたり、大人よりも数オクターブ高い声でメェェェ〜〜と鳴いていたりする、
もうまさに萌〜〜な場所でした。
スプリング・ラム達、まだ耳がピンクで毛も真っ白、
しっぽも切られていずヒラヒラしていて動くぬいぐるみそのもの。
スタッフ達も車の速度を落として写真撮影に夢中。
サファリ・パークかと思いました。
私は、お産小屋みたいなのがどこかにあって、
妊娠している羊はそこに集められて人が手伝ってお産をするのかと勝手に思っていましたが、
どうやら自然の中で、人が手伝わずに次々生まれているようです。
なので、仕事の休憩中に近くを散歩していると、
つい最近死んだばかりに見える小さな羊の死体を見つけることがあります。
生まれてすぐに足をケガしたのか、
何かの事故死か、とにかく生まれた子羊がみな無事に育つとは限らないのだなぁ、
と当たり前の自然の摂理を改めて認識しました。
うちで生まれたニワトリの雛達も、
無事に成鳥になるのは60%前後なので、子羊の死体を見つけた時も、
「あ、ここでも・・」と静かに納得しました。
サファリ・パークと違って、現実のワイルド・ライフにも遭遇できる。
Man O' War Vineyardでのお仕事、やっぱり面白いです。