山中 健
シタディウムは仏版アーバンアウトフィッターズ
シタディウム(CITADIUM)は、パリのプランタンの若者向けスピンオフ業態(もともとはスポーツ館)。東急と109みたいなものでしょうか。109のようなSC業態ではなく、ヤング向けミニ百貨店といった感じです。オスマンの本店の裏やマレなどにショップを構えています。
そして去年の7月、シャンゼリゼに新店舗をオープン。先週のメンズウィークの合間に行ってきました。
これまで、見てきたシタディウムは、ちょっと大味。ジーンズショップの都市型業態か、地方のファッションビルのようでしたが、新店は今のトレンドキーワードに対応した店作りになってます。
地下1Fから2Fの3階層。地下はスニーカー、1Fはメンズカジュアル、2Fはガールズカジュアルを核にMDを組んでますが、各フロアともスクランブルMDを組み、ターゲットの世界観を表現してます。
1Fはガジェットや雑貨、ジャンクフードを組み入れミュージックカルチャーを表現、2Fはメイクアップの専門コーナーを設置しビューティーとファッションの融合を図ってます。
また、デジタル技術も積極的に取り入れ、1Fではデジタルプリンターを使用し、Tシャツのカスタマイズオーダーサービスカウンターを設置。キックボードで来店した男子などオーダーしていました。
このシタディウムが取り扱うグレードは、ファストファッションにより侵食されたゾーン。そこを、ストリートメジャーなブランド構成、コト表現、デジタルなどで、差異化しようとしてるのでしょう。
単なる百貨店のスピンオフ業態から、フランス版アーバンアウトフィッターズへの脱却しているようにも感じます。
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