山中 健

2019 30 Nov

フォエバー21、AEが去って誠品が来る時代

今秋、進出・撤退で大きなニュースだったのが「フォエバー21」に続き、「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」も日本から完全撤退すること。そしてそれに対して台湾の「誠品書店」の開店が大きな話題になったことも印象的です。

アメリカのファッションブランドが撤退し、アジアのライフスタイル業態が話題になるということは、今の時代を表していることだと思います。すなわち「憧れ」から「共感」、「ファッション」から「ライフスタイル」に消費者の興味の多くが映っていることだと思います。

また、アジアの業態進化が進み、かつての「欧米、日本、アジア」という序列がなくなっています。昨今のタピオカ、韓流コスメ、K-POPファッション、韓国パフェブームなどのように、アジア各国に親和性を感じる消費者が増えていることの表れだとも思います。

もちろん、アジアのブランドが全てうまくいくわけでもなく、苦戦しているブランドも多いですし、すぐに撤退しています。しかし、10年前にはこんなにアジアの業態やブランドが取り上げられることは、なかったでしょう。

非日常の店や海外で人気というだけではダメで、共感し、つながるブランドや店でないと長続きはしない時代。日本でのマーケットサイズが大きいこと、消費者にフィットすることなどがより大事になるのでしょう。

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