山中 健

2020 26 Jun

「UNIQLO TOKYO」で新たなステージへ

 

 

 6月19日にオープンした「ユニクロ東京(UNIQLO TOKYO)」に行ってきました。これまでのユニクロは大型店をオープンするたびに新たなステージを作ってきましたが、今季のステージはこれまでより何段も昇ったものになっています。

 郊外のロードサイドプレイヤーからカジュアルブランドへのステージに昇った原宿店、グローバルプレイヤーへの扉を開いたNYのSOHO店、アジアにおけるグローバルSPAとしての地位を築いた上海店、凱旋オープンした銀座店・・。そしてこの「ユニクロ東京」は今のファッション小売のモデルケースとなる店舗です。

 フィジタル、サステナブル、エシカル、グローカル、ウェルネス、マスカスタマイズ・同店舗を見ると、小売業トレンドのキーワードを体感できるエクスペリエンス型店舗となっています。

「マロニエゲート銀座2」、かつての「プランタン銀座」の地上1~4階、約1,500坪の空間は日常着の買い場だけでなく、ユニクロの取り組みを余すなく感じることのできる過ごし場として機能しています。

 1Fは、同店の旬商品や提案が集結する「ライフウェアスクエア」、2Fは「ウィメンズフロア」、3F「メンズフロア」、4Fは「UT」、「スペシャルコレクション」、「キッズ&ベビー」。どのフロアアイテム別陳列をしながら、提案スペースを差し込みながらリズム感を演出。各フロアのVPはSPAというより欧米の大衆百貨店のように提案性を高めています。

 多くの生活者がまだまだ外出や不要不急の買い物に対してびくびくしている段階だと思いますが、「行ってよかった」と思える店舗です。

 ここまで売場レベルがアップすると、商品のファッション性への期待が高まりますので、その辺りにどのように対応していくのかが今後の課題と言えそうです。

■エントランス

デジタルを駆使しながらもこれまでよりクールに演出

 

■エアリズムの機能性訴求

エアリズムの機能性を見て、読んで、触って、実験できるスペース

 

■原材料についての説明POP

麻の草が繊維、糸になる過程と各段階での取り組みを説明

 

■クロージングコーナー

マスカスタマイズ的アプローチでクロージングを販売。HAKATAハンガーとのコラボ展示も。

 

■アスリートxスポーツウェア

ユニクロがサポートする有名アスリートからのメッセージを感じ取ることができる展示

 

■地元性訴求

ユニクロの他店でも取り組んでいる地元の物語展示。銀座は規模がアップ。

 

■UTの取り組み変遷展示

UTのこれまでのコラボ歴史を年表で展示。ヴィンテージ性も訴求。

■自社アプリ「スタイルヒント」のタッチパネル

スナップから店舗販売やECへ誘導するタッチパネルを展示。

 

■セルフレジ

2017年にジーユーでローンチしたセルフレジもすっかり定着

 

 

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