山中 健
ドーバーでジーユーを販売するということ
来月、3月17日から21日までドーバーストリートマーケット銀座で、ジーユーのキム・ジョーンズとのコラボアイテムの一部で販売します。
ドーバーストリートマーケットといえば、ギャルソンが手がけるセレクトショップ。ロンドンのドーバストリートで始まり、ニューヨークや北京、シンガポールにも店があります。セレクトショップの中でも、先端を行く店で、これまで、ラフシモンズ、アミなど、話題のブランドやデザイナーたちが、同店でローンチイベントやポップアップストアを行ってきました。
一方、ジーユーを手がけるファーストリテインリングは、ユニクロのパリ上陸時に、パリのコレットでポップアップストアを開くなどの取り組みはしましたが、日本ではこのような事例はほとんどありません。
ユニクロもジーユーも、プレス向けのプレゼンテーションではとても素敵だけど、店頭に行くとその時の煌めきがなく、販売意欲が減退することもよくあったため、今回のように限定商品を先端的な店やエリアで販売することはともて、効果的だと思います。
前回のブログで、ニュー・ノーマル消費のことについて書きましたが、今回の取り組みは、ファッションコンシャスな層のエモーションに訴求し、プレシャスなエクスペリエンスを提供するための取り組みと言えると思います。
大衆ブランドだから、ハイブランドだから、セレクトショップだからというような境界線がなくなり、シームレスになっていくというのも、SNSなどから自分軸で情報を収集・編集する今だからと言えるでしょう。
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