山中 健

2020 28 Jan

2020秋冬パリメンズ1 テーラリングで決まり

ご報告が遅れましたが、今シーズンもパリメンズの取材に行ってまいりました。天気はまあまあだったのですが、ストには悩まされました。

地下鉄は2本しか(東京で言うと銀座線と南北線しか動いていないようなもの)平常運転をしていなくて、それ以外はラッシュ時を中心とした限定。大きな乗り換え駅は閉鎖されていることも多く、何度も行っているパリですが、到着日はかなり戸惑いました。

いつもアテにしているUBERはまず捕まらず、タクシーは乗車拒否。乗れても大渋滞。バスはもちろん大混雑。レンタルのキックボード、自転車もまず借りることができません。そのため、ショーとショーの間を40分歩いても間に合わないと言うことが何度もありました。

しかし、人間というのは慣れるもの。地下鉄もだいぶ動くようになったこともあり、サクサク移動できました。歩いたことで、タクシー代も節約できたし、運動不足解消にもなったかもしれません(体力は限りなく消耗しましたが…)。

そんな中、拝見したショーの内容をまとめると、テーラリング一色といった感じです。前シーズン、ディオールやルイヴィトン、ダンヒルなどのトップメゾンが提案したルックが広がったという印象です。さらに、今シーズンはリアリティーのあるテーラリングが多かったようです。モードやコンテンポラリーマーケットではテーラリングが広がるでしょう。

スーツ業界にとっては朗報ですが、職場のドレスコードが変わることはなく、長期的に続いていたスーツの売上減少が止まり、改善することはないでしょう。スーツがオフィスワーカーの制服であることはどんどん減っていきますが、男性にとっての晴れ着に返り咲くことはあるかもしれません。

実際、ショー会場のゲストを見ると、スーツ姿の男性が多く、魅力的に見えます。カジュアルやモードなスタイルでも足元のスニーカー比率は減り、サイドゴアブーツなどレザーシューズの比率が上がっており、エレガンスやクラッシック回帰を感じさせました。

コレクションレポートではパリ在住の清水さんがメインで執筆されまして、私は編集をいたしました。テーラリングトレンドについてはこちらに掲載をしております。ぜひご一読ください。

私の記事は後日アップされる予定です。またご連絡いたします。

2020秋冬「ディオール」メンズコレクション via apparel-web.com

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