山中 健

2020 26 Feb

ロンドン2020冬レポート2 サステナブルなフィジタル店舗「アディダスLDN」

 

2019年11月末にアディダスがオープンした「LDN」。フィジタル(フィジカル+デジタル)、サステナブルといったマクロトレンドの空気を吹き込んだ店舗でした。

概要はアパレルウェブのAIRの記事(https://apparel-web.com/pickup/175869に書いてある通りですので、ここでは店舗訪問記として書いてまいります。

 

場所は、オックスフォードストリート沿い。中高級百貨店セルフリッジの目の前、地下鉄ボンドストリート駅もすぐ近くという好立地です。外観も目をひきます。デジタルチックなもので、廃材を使用した店舗であるということを感じさせません。開放的nな店頭で、外観とは対照的にレトロなテーマを提案。

1FにはDJブースがあり、音楽とスポーツ、アート、ファッションが融合したスペースが広がります。奥にはデジタルサイネージを埋め込んだブースが。ここではスタッフが記念撮影をしてくれます。デジタルで伝えることができるフィードバックカウンター(お客様の声カウンター)も。

その横、ミッドセンチュリーなホテルのフロントのようなスペースも。レジカウンターで、カウンター横には館内案内とサービスメニューが掲示。クリック&コレクト、ホーム&ホテルデリバリー、ランニングラボ、スニーカークリーニングなどを提供していることが一目でわかります。

 

2階はウィメンズのアパレルを中心とした売場ですが、ランニングラボ、カスタマイズのワークショップなど様々なサービスを提供しています。また内装はサステナブルなコンセプトを感じさせるナチュラルな雰囲気。タンブラーに水を汲めるスペースもあります。

地下1階は、メンズやフットウェアを中心とした売場。それぞれのカテゴリーやシリーズの背景を感じさせるストーリー性の高い展示が魅力。例えばスタンスミスのコーナーには卓球台が。私が行ったときは、小学生ぐらいの男の子と父親が卓球を楽しんでいました。

 

アプリをハブとした買い物体験、リアルだからこその店舗サービス,,,フィジタル店舗のモデルケースとされるNYのNIKEがやっていることは実現していましたが、ゲストの店頭でアプリを利用しているゲストはNYのNIKEの方が多いように感じました。EC化率世界一とも言われる英国なのでそもそも店頭に行くならリアルで買いたいのでしょうか、両社のアプリの定着度によるものなのでしょうか。英国と米国の違いなのか、企業による違いなのかもう少し考察していきたいと思います。

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