内田 文雄

2017 04 Dec

ZARAの最新イメージ店舗!

前回のブログで書かかせてもらった、上海中山公園龍之夢購物中心1階のH&M、C&Aの跡地に、2,000㎡級で11月末にOPENしたZARA。

新店OPENに際し、ZARAにしては珍しく館屋外の広告露出も行っています。

広い間口、入り易いよう工夫がなされています

 

上述の2ブランドを追い出してOPENしただけあって、現時点で世界でも最新イメージを駆使した店舗となっています。まず何よりも、これまでZARAの象徴であったショーウィンドーを排除し、間口も広く取り入店しやすくしていることには驚かされました。閉鎖的な店から開放的な店への転換。

品揃えは、WOMEN、MAN、KIDSのトータル展開、KIDS既存店同様に店奥部に位置しますが、MANはしっかり店頭から見える位置に配してWOMENを核に、MANもしっかりと売り込んでいく、という姿勢が感じられます。

既存店よりも広い通路幅、そして何よりも極端に客数が多い館のため、広い試着室が印象的です。試着室内には2つの姿見がL型で配されています。

ショーウィンドーの代わりに、店内PPを多用しています

こちらも同様にステージ+ラックでPP提案

MANも同様、店頭は極端にネストテーブル展開が減り、マネキン+ラック提案が多用されています。デニムルックが一押し、売場内の至る所に、オリジナルデニム1975を展開しています

 

 

更に売場の新しい表現方法として、店頭のPP(マネキン+新しいハンガーラックの組合せ)表現、壁面のトレンド商品をコーディネートしたPP表現(棚板の多用)、そして中島のテーブル数減など...これまでZARAにおいては商品カテゴリー/アイテムと、売場VMDが連動した標準形が完成していましたが、それを再設定するかのような挑戦をしているように感じました。

 

スタッフ数は日曜日の20時台で全体で25人ほど、採用時の人員不足のせいか、ほとんどのスタッフが「研修中」という名札を付け、誤解を恐れずに言うとスタッフの出で立ち、雰囲気もZARAの服のイメージからは、少し違っているように思いました。2008年頃に中国ZARA1号店が南京西路に出来た頃は、モデルと間違えるほどお洒落な男女スタッフが揃っていましたが、あれから10年、ZARAのみならず中国においては販売という職種が、給与と労働時間の長さからか、人気が下がってきており、容姿端麗、且つ有能なスタッフ採用の厳しさを感じます。

即座に店舗在庫が分かる仕掛け

 

私もMANを試着するため、デニムシャツのMサイズを探すも店頭に在庫が無いため、試着室担当のスタッフに問い合わせると、ICタグをバーコードリーダーでチェックし、1枚だけ在庫が店頭にあることが分かり、別の売場で見つけ、購入しました。この辺りのICタグ(防犯タグ内に100回リサイクルできるRFIGタグが入っています)情報からの在庫管理も顧客満足度も上げる大事なことですね。

 

この新イメージ店は、OPEN後にどのように売場を編集させていくのか?常にウォッチしていきたいと思います。

 

それでは!