内田 文雄
IP(知的財産)商品コラボが持て囃される中国!
IP(intellectual property)とは、ご存知の通り「知的財産」。元々はゲームやアニメ業界で利用されてきたIPという言葉ですが、ここ4-5年の間にアニメとコラボをしたIPコラボビジネスはハイブランド、ファッション、コスメ業界でもなくてはならないほど世界中で隆盛を極めています。
例えば、Supreme✖︎どこどこのブランド、最近ではGUCCI✖︎DORAEMON、LOEWE✖︎トトロ、ANNA SUI✖︎鬼滅の刃、SHUUEMURA✖︎ワンピース........数えだしたらキリがありません。
ハイブランドが仕掛けることが多いこのIPコラボ(アニメコラボ)、そのコラボ理由としては、世界的に言われている「若年世代の●●離れ」...があるのかも知れません。
と言うのもモノへの興味、こだわりが無い若年世代=未来の自らの顧客になるかも知れない世代と考えた場合、この世代に如何に自らのブランドに興味を持ってもらうか?どのように仕掛けていくか?を考えた時に、日本のマンガ、アニメのようなサブカルチャー(いまやメインカルチャーと言っても過言では無いですが)を用いて、話題性も含めてコラボをすることがハイブランドのブランディング戦略になるのだと思います。
中国のアパレル企業を見ても、ここ3-4年に間に同様なIPコラボ(アニメコラボ)を仕掛けているブランドが目立ちます。決してハイブランドではなく、中国のZ世代(95年〜2000年代)に向けたレディスブラン中心に毎シーズン展開されています。
例えば...日本の漫画では、ちびまる子ちゃん、ドラえもん、ワンピース、アニメではハローキティなどが代表、海外ではディズニー各キャラクター、スヌーピー、など。これらアニメコラボ以外では、スポーツブランドコラボ、若手著名女優とのコラボ、中国の老舗お菓子ブランドとのコラボや、コカコーラなどの飲料メーカー、欧米の美術館とのコラボなど多岐に渡っています。
21年春スヌーピーとのIPコラボ
2020年秋冬、上海老舗飴ブランドとのIPコラボ
2020年秋冬、コカコーラとのIPコラボ
弊社クライアントのIPコラボ状況を見てみると概ね好調のようです。5年ほど前からIPコラボを仕掛け、中国のアパレル企業の中のIPコラボの先駆けで、このブランドが次に何処とコラボをするのか?が話題になる程です、例えば...21年春夏だけを見ても大小合わせて3社とのIPコラボを計画しています。スヌーピー、中国の若者に人気のカフェ、スポーツブランド。それぞれのコラボの型数は多く無く、或る意味限定商品という括りになっています。
年に4回開催される展示会でも話題性が有るコラボ商品は多く発注されています、商品の同質化が進む中国のアパレルブランドにとってIPコラボは、いまや無くてはならないコンテンツの一つになっています。
弊社のクライアントが日本のアウトドアブランドや、セレクトショップとのコラボをやりたいみたいです...笑。このブログを読まれているアウトドアブランド、セレクトショップの関係者がおられたら私に一報ください。「中国だから...」とか何か変なコラボをされるのではないか?など心配はご無用です。私も間に入りキチンとやらせて頂くので。過去には「OPENING CEREMONY」ともコラボしています。
それでは!