内田 文雄
上海都心の高級モールを見て来ました!
昨日は家の近くの中級の龍之夢購物中心を見ましたが、今日は都心にある高級モールiapmを見て来ました。
ここは一階にラグジュアリーブランドが並ぶ、上海でも3本の指(iapm、IFC、恒隆広場)に入る高級モール。日系ではMUJIやアクシーズファム、デサントなどが入っています。客層は富裕層を中心に、場所柄古い言い方ですがホワイトカラーの人達が訪れるモールです。ローカルだけでなく近くに居住する欧米人も目立ちます。
施設全体では客数は少なめ、一回中央吹き抜け部分のイベント空間もスッキリしています
今日知人に聞いた情報では、このiapmモールはコロナウィルスが蔓延している時でさえ、施設自体をクローズせずずっと営業をしていたが、中のテナントはスタッフの安全面を考え、店は営業できない状態。要は施設はオープン、中はクローズという、不思議な運営期間があった様です。
噂によると...上海市内の商業施設(個人商店も含めて)は、コロナウィルスが蔓延し、街から人が消えた時期でも、一度施設自体をクローズしてしまうと、次にオープンすることが非常に困難になるという事がまことしやかに言われていて、クローズせずにただ開けていた施設、店が多かった様です。
今日驚いたのは...施設の入口(地上でも地下でも)での検温チェックが、全く実施されていなかった事。マスク着用はマストなのですが、これも入口ではノーチェック。ただ施設内に入るとガードマンや各テナントスタッフから「マスクを付けなさい!」と注意されていました。少しづつ、回復しつつある上海。他の施設でも今来週にかけて、入口での検温チェックも無しになるでしょう。都心の居住区(小区)では、先週から既に検温チェックも必要なくなった様です。
販売状況ですが、施設内客数は普段のざっと6掛けほど、流石に1階のラグジュアリーブランドはSALEなどしていませんが、地下や2階以上にあるブランドでは、30-50%OFFで春物処理をしています。中級、高級モールに関わらず、客数減に悩まされています。
昨日のブログでは現状のアパレル各社の2-3月売上前比40-50%くらいと書きましたが、今日メンズアパレルグループの中国人知人女性と街でバッタリ会って立ち話をしたのですが、「2月は前比20%、3月は何とか頑張って現在前比50%まで巻き返した」と言うもの。この数字状況は他社でも同様な感じだと思います。
上海では体感として少しずつですが街に活気が戻りつつあります。「他の中国の都市よりも上海の復興を早くせよ!」という当局の思惑も見え隠れします。このまま以前の上海に戻り、消費者が服に興味を持ち、服が売れて、アパレル企業も笑顔になる日はそう遠くないと思います。
それでは!