内田 文雄

2020 14 Jun

中国情報提供は無償ではない!

久々の投稿です、それも少しきつめの内容になり恐縮です。

 

コロナ禍要因で中国を始め日本も、自国から海外への渡航が禁止されていて、自らが海外現地に赴けないため海外各地情報を人から聞くしか無い、少しストレスが溜まる状況が続いていると思います。

 

私も日本にも帰る事は可能ですが、日本から中国に戻ると施設で2週間隔離というリスクが有り、こちらのクライアントに迷惑を掛けることになり帰ることが出来ません。これは相当なストレスと不安です。

 

かく言う私にも多くの日本のアパレル、小売企業の知人や、知人を通じた方々から、「今の上海、中国のマーケット事情を教えて欲しい」「経済は元に戻っていますか?」「具体的にコロナ前との売上数値比較はどうですか?」など事例を挙げればキリがないほど...、沢山のメール問合せが届きます。

 

最初の頃(3月-4月)はこのような問い合わせは多くはなかったのですが、日本で「中国はコロナは終息に向かいつつあり、経済も好転...」のような報道がされ出した、5月頃から日増しに多くの問い合わせが届き出しました。私なりにキチンと回答(メールでの返信や、時には電話会議)をしていました。

 

しかし、こんな時期にこんなことをブログで書くと見ている方に怒られそうですが、日本から私に問い合わせをしてくる方々は、中国企業をクライアントに持つ私(弊社)が、今回のコロナでどれだけ甚大な影響を受けている事を知るよしも無い方々がほとんど。

 

要は中国は日本と比較しても早くにコロナが終息し、既に経済復興しコロナ前の状態に戻っている(日本の報道により)ので、私に何を聞いても大丈夫だろうのようなスタンスで私に聞いてきます。問い合わせしてくる方々もビジネス上で、大きな影響を受けている事も理解しています。でも正直言うとこちらの事情も気遣いながら問い合わせをして欲しいです。弊社もそうですが中国のアパレル、小売企業もコロナでの大打撃を必死で巻き返すべく、様々な打ち手で日々頑張られています。

 

私は上海でコンサルティングとして起業して今年で丸10年、誤解を恐れずに書くと今回のコロナは弊社にとって過去最大のピンチです。このブログには書けない、とんでも無い状況が今年1月から今現在も続いています。今年の後半も厳しい状態が続くと予想しています。もちろん強気で書くと「ピンチはチャンス!」なので、将来に向けて様々な手を打ってはいますが。

6月12日の丸1日を使い、某アパレル企業で経営者、幹部が集まり開催した業務改革会議の模様

 

 

主旨からずれましたが、私が言いたいのは「本来情報というモノ、コトは無償では無く、有償で有る!」です。私はコンサルティングを生業とするには情報が全てだと考えています。勘違いしないで頂きたいのは「私は必ず有償でしか対応、回答しない!」と言っているのでは無いですよ。上述の通りで「内田さんは上海、中国に住んでいるのだから、中国の情報を私(問い合わせ者本人)に無償で回答するのが当たり前!」のようなスタンスで聞いてくる人がほんとんどなのです、これは非常に残念で、正直参っています。

 

これら問い合わせをしてくる方々は、コロナ前は頻繁に日本と中国を行き来しビジネスをされていたが、今は自由に行き来が出来ない方、そしてこれから中国でビジネスを目論んでいる企業の方々など様々。皆さんもコロナで大きな影響を受けており、ストレスもあり、色々リアルな中国情報を聞かれたい気持ちは私自身も十分に理解しているつもりです。

 

こういう時だからこそ、互いが落ち着いて、互いが置かれている状況を理解した上での、良いコミュニケーションが取れればと思います。今回このような不躾な文面になり失礼しました。

 

それでは!