内田 文雄

2018 09 Jan

私が中国で起業することになったキッカケ 14!(起業に向けて日本での仕事編)

ユニクロ退職後すぐに上海に渡ったわけではなく、早い段階でVMで起業していたW社後輩の元で、VMコンサルティングのイロハを勉強する事になりました。彼自身も日本を基盤にしながら中国でVMコンサルを広げていきたいという想いが強かったことを覚えています。

 

最初に取り組んだ仕事は、B社の「A」という、郊外モールで人気の西海岸風ブランドの国内VM、そして翌2011年の春に上海にローンチする予定の109が発祥の「M」というブランドのVMの仕事。更に旧P社(現A社)の、男女計6つのブランドのVM教育などを行いました。

 

後輩とはW社時代も一緒に仕事をした時間は少なく、彼がどのような人となりか、は分かりませんでしたが、一緒に仕事をやってみて外部コンサルが、どのようにアパレル企業と関わって、どのようなアウトプットをして、最終的に対価を得るか?は理解できました。そういった観点では、その後の中国での起業に活かす事ができたので彼には非常に感謝をしています。

 

ただその仕事の過程でそれぞれの生い立ち(私はユニクロで小売業を会得したため、理論的にロジカルに標準化の重要性を考えていた)や、仕事の進め方が違う事での、双方の考えの差が露呈してきました。要はVMでもイメージ重視の従来のVMと、理論的で時間を含めた効率を考えたロジカルVMの、2通りが有るということだと思います。

10ヶ月だけで彼の元での仕事は終わりにしました。起業(パートナー)ではなくまたどこかの企業に入ったような上司部下の関係になり、それは私の求めているものとは全く違うため、私は私のやり方で中国で進もうと判断しました。これが今回ずっとブログのタイトルにしている「中国で起業することになったキッカケ!」にも繋がっています。

2010年11月にここ港汇广场の地下1階に「M」中国一号店がオープンしました

 

 

上海には2011年の3月12日、つまり東日本大震災の翌日に渡りました。その時は上述のMブランドの上海での新店VM計画、オープンVM実施。そして既存数店舗の週次会議とVM実施を担っていました。

 

しかし、後輩から紹介された仕事だけをしても将来の可能性は無く、本当の意味での起業にはほど遠かったため、それまでの10数年間の中国での経験を生かして自ら営業活動を行い、一つ、また一つと中国アパレル企業との取組み、コンサルがスタートしていきました。アパレルウェブさんからも、シンガポール案件(原宿)などをご紹介して頂きました。これには感激しました。

 

その当時は誤解を恐れずに書くと、VMコンサルに対する対する業務内容や対価基準も存在せず、私(弊社)が提案する業務内容、及び対価が、その当時のVMコンサルの標準になっていたと思います。

実はその当時は対価よりもコンサルとして仕事をして実績を作り、成果を出していくことばかり考えていました。なので、色々な単発のお仕事も受けていましたね。

 

次回は「或る中国コンサル会社との出会い編」です。

 

それでは!