六本木 真弓

2019 04 Jul

エコラベル

パリのギャラリー・ラファイエットのスポーツ用品売り場には、ヨガからヒントを得たリラックスウェアが展開されている。

素材や染料は植物由来のナチュラルなものを使い、縫製もシームレスと身体に優しい製品が揃っている。

バンブーファイバー、リサイクルファイバー、オーガニックコットン等、さりげなく環境配慮型素材を使っている。

 

Yoga Searcher(ヨガサーチャー)

 

 

森林よりも多くの酸素を生み出す竹林。

近年、竹は生育が早く繁殖力が強い為、農薬や肥料や大量の水を必要としないことから「環境にやさしい」と認識されるようになってきた。

「Boody」(有機栽培の竹を原料)

 

アメリカでも日本でも「竹」と表記可能な繊維は、竹の繊維をそのまま紡いで作る天然繊維だけである。

一方、レーヨンは木材や屑綿、竹などの原料を溶剤で溶かし、化学物質と反応させて糸状に形成して作る合成繊維である。日米共に繊維表示に関する法律で、原料に関わらず「レーヨン」と表記するよう定められている。

アメリカでは、竹を原料とするレーヨン(バンブーレーヨン)製の繊維製品を「環境にやさしい」と主張する企業が後を絶たないそうだ。

消費者からすると「バンブーレーヨン」はエコ素材とイメージしてしまう。

米国の連邦取引委員会(FTC)が厳しく取り締まっていて、過去には、アマゾン、メイシーズ、ノードストロームなどに対し、罰金を科している。

世界のエコラベリング

 

消費者には、世界エコラベリングの基準がよりどころとなる。

地球にも、人にも優しいモノ作り。

これからの「エコ」訴求には、企業としてのより深い認識が必要である。

 

 

㈱六本木事務所