生地 雅之

2022 21 Jan

店頭リサーチ⑨

毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まりました。毎年同時期にレポートしていますので、右下のアーカイブを紐解いてください。

80.MI-PLAZA河辺店
昨年2021年2月28日に7年間も展開していた河辺駅近くのMI-PLAZA河辺店が閉店しました。三越伊勢丹が鳴り物入りで展開しだした小型路面店なのです。OPENした時もそれから数回見に行きましたが、どこかのモールに出しているサテライト店そのもので、単独店では集客も期待できなく、何時もガラガラの状態だったのです。

閉店後を見てきたのですが、約1年間近くも経過しているのに次のテナントも入ってはいなく、閉店のテナント募集のままなのです。閉店はコロナ前に決まっていて、コロナでの閉店ではないのです。結果閉店のタイミングは良かったのですが、これは大宮マルイのシュ―フィッティングの編集売場も大きくニュースにならないうちに神戸の靴屋のイベントに代わっていました。自主編集(自前)ではもたない二です。自社の広報の後追い(やったことへの結果トレース)も不足です。やったらやりっぱなしで、マスコミも同様です。

何が言いたいのかというと、このような場所に展開する事に問題があるのです。最近の出店場所の事前のマーケティングに不備があると言いたいのです。つまり、百貨店の名前で百貨店層を狙い、FBやSCに百貨店のお客様を誘引できるとの出店に間違いがあるのです。これはアパレルも同様で、SCに百貨店プライスでのブランドショップを出していて苦戦しているのです。来館している顧客の実態把握は?また自ブランドで百貨店層をこの館迄集客できるのでしょうか?「やって見ないと判らない事」ではないのです。

他の事例は高島屋の海老名に出していたSTYLE-MAISON(退店済)やグランツリー武蔵小杉のSEIBESOGOU(現存)もその一つです。他の地方サテライトは採算が合わなくなった段階で手を付けられるでしょう。例えばイイアスつくばの三越サテライト等も維持できれば良いのですが。この他、コンテンツ開発力で切り出している店(コスメ等)はカテゴリ-に特化しているのでまだましなのです。

その他、国分寺ミーツや日本橋高島屋SC等も同様であり、まるで百貨店なのにSCと称しており、お客様がSCと思って来店しても商材のレベルが百貨店であってはいなく、苦戦(退店)続きなのです。このようにデベロッパーまでの施策では、デベロッパーの運営ノウハウも蓄積できていない事による不備があからさまに出ているのです。日本橋高島屋SC(新館)などは東神開発がありながらなのに、残念です。既に運営ノウハウが時代にあっていなく)変化対応できなく)なってきているのではないでしょうか?

コンテンツの切り出しも、デベロッパーとしての館全体での出店もやるのは良いのですが、「やる前から成否が見える」のに「やって見ないと判らない」出店に問題があるのです。やはり(ターゲティングを軸にしたマーケティング)見抜ける目線が重要であり、人材育成(理論の座学&現場での実践OJTが必須)で、結果「企業は人」なのです。ファーストリテーリングがデベロッパーのMINAも館そのものの運営ノウハウもなく、最悪ですが、

81.ソコラ南行徳(イオン)
昨年暮れにリニューアルオープン(詳細はこのブログの過去に記載)し、不備があったのですが、最近のイオンは本体の根治治療はまだ手が付けられてはいないのですが、この小職のブログを読まれているのか指摘した部分の改修はとても速いのです。素晴らしいものです。

一例を上げると、イオン食品が核テナントとして入ったのか、食品カートの返却場所がそれまでは1Fの出口全てにあったのですが、リニューアル後は地下の食品売場内のみになっていたのです。食品の重い物を購入した後に、お客様は少しでも出口に近いや車に近いところまでカートを使用したいのは当然であり、不便を感じていた(顔に出ていた)のです。その事を昨年のこのブログで指摘していたら、1Fのメイン出口2か所はOKとなっていました。もう1か所はNGのママでした。そこは勘違いした(知っていてか)お客様が数台放置していました。様子見なのかやるなら徹底すべきでしょうが、

リニューアル後は、ソコラとしてはイオンリテール(GMS)の衣料品売場や住居関連商品売場はなく、イオンの食品売場のようにすべてテナントなのですが、過去に「衣料品売場の平場のハンガーの向きの統一を」とこのブログで指摘したのですが、即実行されていました。本来なら衣料品売場としては「どうすべきかの基本」を統一し、他のお店まで徹底すべきなのですが、この店だけが徹底していたのは気付ける人がこの店には存在するのでしょう。鵜呑みではなく、BEFORE&AFTERでの(売上の前年比の伸びの差)検証はされ、PDCAで続行しているとは思いますが、

この様な事は全店で実施して預きたいものです。イオンリテールはまず「GMS自体の方向性の再認識の上、どうあるべきか」のマニュアル整備と運営の徹底に尽きるのです。やはりここも(ターゲティングを軸にしたマーケティング)見抜ける目線が重要であり、人材育成(理論の座学&現場での実践OJTが必須)に尽きるのです。結果「企業は人」なのですから。

それより先に、イオンリテールは店名をイオン、イオンスタイル等の統一が必要不可欠です。イオンタウンやそよらも巻き込んで、ここのソコラもデベロッパーとはいえ紛らわしいものです。イトーヨーカドーも同様に、セブン&アイのマークがデニーズ、セブンイレブン等の業種的名前よりも大きく、車で走っていてコンビニと思いきやファミリーレストランが出てくるのはいかがなものでしょうか?イオンのワイン色の看板もしかり、

 


現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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