生地 雅之

2019 11 Nov

ALPEN-OUTDOORS

10月4日OPENのららぽーと沼津に10月6日に行ってきました。全体的には今までのららぽーとと同様でした。しいて言えば、ららぽーと湘南平塚に似ている作りでした。

最近話題の「WORKMAN+」がどこも初OPENの入りはそこそこあります。しかし、一旦落ち着くと閑散としてきています。逆に西宮ガーデンズの「デカトロン」は逆にすべての売場に万遍なくお客様が入っていました。素晴らしいものです。

 

掲店はこのららぽーと沼津に出店しており、今までは数店の路面店しかありません。この店はNORTH-FACE、COLEMAN、SNOW-PEAKをコーナー展開し、自主編集にてSLEEPING、DINING、LIVINGと、その他はCHUMS等のセレクトで構成されているCAMP-LIFEの世界観のあるショップなのです。

 

CAMP好きのディレクターがフレームを作り、全体の構成をしているのがプンプンと匂ってきます。商品単品はその意向に沿ったバイヤー(セレクター)が商品を集め、ディレクターが取捨選択しての売場になっているようです。パンフレットはその意向を踏んだ紙面構成で、LIVING雑貨の構成に長けた担当者(外部か?)が存在していて、その紙面も最初のディレクターが確認しているように見受けられます。素晴らしいものです。

 

オリンピックに向け、スポーツやアウトドア業界が元気になってきそうなイメージですが、数か月前のブログにも記載のように、まだまだ波に乗れていないどころか、低迷の一途を辿ってきています。

 

このようなフレームで、PBや自主編集を実施すれ、そして5RIGHTS&2VMDをしっかりと運営すれば、百貨店の衣料品も再生する道は開けるのですが、コトに目が行き過ぎるとビジネスにならない事が理解できないでしょうし、できてもどうすればという点(道程)を乗り越えられないのが現状でしょう。残念ですが、

一例でいうと上記ディレクターの力量の見極めが最優先され、アパレルでチーフデザイナーをある程度経験している人や、そのチーフデザイナーの上でチーフマーチャンダイザー(他社でもアパレルの)を経験している人がプロデュサーに配置しないと、雑誌の編集者にコーディネイトのみを委ねてもなかなか服を理解できていないのです。勿論すべてNGと言っているわけではありませんが、人の力量を選べる目線を持つ必要があるのです。自社のバイヤー(セレクター)はその下に位置付けるべきなのです。

 

ALPENにはこれ以外にALPEN-MOUNTAINSというコンセプトショップがあり、ARIO柏店の対角線上にある柏店(基幹店)は、このOUTDOORSとの両方を兼ね備えています。残念ながら、売場の味は薄められていて、完成度は今一つでした。お皿に盛ったカレーライスに水を足したように映りました。

ららぽーと沼津の掲店は素晴らしいのですが、企業として経営ができて、安定黒字化しているかは別問題なのです。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。