生地 雅之

2021 05 Jul

皆棚ぼたを待っている

ここ数年来、シェアハウス、シェアカーや断捨離等と持たない(美学?)が蔓延しています。また企業は社会貢献すべきであり、SDGsに向かうべきだとのコメントを出す人も多くいらっしゃいます。しかし、本当にそれは実行している人の真意でしょうか?企業は儲けていくら、ルールを無視しての利益獲得はNGですが、赤字寸前の黒字(低営業利益額・率)企業に望むべき事なのでしょうか?各社の思惑がそれぞれ異なるのですが、大きく儲けて税金を払う事も公益なのです。

過去、高度成長期には、100人に1人くらいしか勝ち組にはなれなく(今でも)、それでも100人のほぼ全員はそれに向かってそれなりに努力していた時代もあったのですが、「悟り世代」を過ぎたころから、努力してもほとんどの人は報われない(正しい評価は受けない=勝ち組になるのはほんの一握り)のが見えてきて(過去からも見えていたのですが)、努力した人全員が報われない(結果が出ない)のなら、最初から無駄な努力をやめておこうと見受けられるのです。ある意味正解とも言えるのですが、勿論、自ら努力して、結果報われなくても立ち上がりたいと思う人もいらっしゃるのですが、

シェアカーやシェアハウス等は人それぞれの考え方なので、否定するものではないのですが、真意はその通りなのでしょうか?もし、1億円や10億円の当選宝くじを拾って大金を手に入れたら、(拾ったら警察に届けなければならないのですが、取り敢えずそこはスルーして、するなと言われてもスルーして)、果たしてシェアハウスやシェアカーで満足されるのでしょうか?いやあり得ないのです。彼らも家を購入し、高級車を乗り回すのです。「皆棚ぼた=棚から牡丹餅」を待っているのです。そのお金を何処かに寄付したり、親戚等に残すような事をされるのはほんの一握りなのです。

マーケティングとは結果を認識する事は重要ですが、その裏の真意(本音)を理解しないと全く違う方向に導き、正しいMD構築には向かわないモノなのです。
勿論、実態に向けた施策も重要ですが、顕在需要のみの対応以外に潜在需要に対する施策も判った上で採用しないのであれば、理解するものなのです。小職がいつも提言しています「データの裏読み」をした上で、「それでどうするか」の施策が重要なのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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