生地 雅之

2023 07 Aug

ジ・アウトレット+ららぽーと 湘南平塚

6月末に掲載店に2度目(ジ・アウトレットは、ララぽ―トは幾度も)として訪問してきました。イオンのジ・アウトレットはイオンモールが運営しているのです。広島が一番いい出来でしたが、ここができて抜かれました。

1)ジ・アウトレット湘南平塚
基本アウトレットは一般SCにくらべ、飲食物販比率が低く、ラグジュアリーブランドで稼ぐ構想での館です。しかし、日本のアウトレットはSC化してきており、ワン・ストップショッピングできないと今後の継続も難しいのです。売上的には30%前後必要なのに、テナント数では10%前後しかなく、利益率が低い飲食物販の面積が少ないのです。SCのような3~4層ではなく1層が多いや、内向きではなく、店が外向きなのが難点)

過去にプレミアムアウトレット三田の隣接したイオンモール神戸北との連携で、買い物はアウトレットで、食はモールでとの相乗効果があり、両館の駐車場は満杯状態でした。家族連れで来館して、買い物はアウトレットで、食事はモールでとの棲み分けが、できていたのです。イオンは越谷レイクタウンで、モールでKAZE(イオンモール運営)とMORI(イオンリテール運営)にオプションでアウトレット(最初はイオンリテール運営)を後付けしてTRYを始めたのです。現在はすべてイオンモールが運営しています。

この湘南平塚も同様に、140軒強のテナントに対し、フードコート1軒とせずに、カウントしても20%強しかないのです。ここはモールも隣接させていなく、生鮮売場が入っています。これは代わりにはならないでしょう。但し、2層であり使い勝手も良いのです。駅から路線バスで約30分(本数は少ないが直行便なら)掛かり、田舎に広大に立地し、少し不便な場所なのです。OPEN景気か?駅からバスで5分程度のららぽーと湘南平塚は閑散でしたが、落ち着くと果たして?近隣の辻堂の駅前にはテラスモール湘南があり、勝てないテナント数&レベルなのです。

2)ららぽーと湘南平塚

上記、アウトレットに行く前に先に寄ってきました。理由はアウトレットから平塚駅に戻るよりも、そこからバスで本厚木に出られるからです、掲店は過去には2FにSHONAN SEA-SIDE STREET(3S)と称した興味深いサーフ系の編集平場があったのですが、すでに無くなっており、ABC-MARTのGRAND-STAGEに変わっていました。三井はららぽーとTOKYOーBAYにも、南船橋からペデストリアンデッキ即に(INFORMATION の傍)旧百貨店がやるような、アクセサリー編集平場を展開していたのです。SC系でうまくいくのかは不明でしたが、常にSCの現状で甘んじることなく、新しい事に挑戦していく姿は頼もしいものでした。しかし、成功の可能性を大雑把に見える程度の吟味でやっているようにも散見され、「計画は慎重に、実行は大胆に」ではないように見えるのです。余力のなせる業か?

同様に今までスタンダードタイプしかやらなかったイオンでさえ、GMSでイオンモール船橋(東武線の新船橋駅前)にて衣料品売り場を刷新し、GMSにとって他社を含め初めての買いやすい売場構築をしたのです。(イメージは元百貨店平場のような)三井もそうですが、自社・自店の顧客に合う展開ならまだしも、このコピーで大丈夫なのでしょうか?勿論百貨店がこの展開を止めていった理由とは異なるのでしょうが、確かに、過去にクロコダイルが百貨店から撤退し、GMSで人付きコーナー展開(条件は様々)を始めて営業利益を高めた事例もあるのですが。

また、ららぽーと立川立飛で展開を始めたユナイテッドアローズのNET専用ブランドのCITENも展開されており、コメントはこのブログの数回前に記載同様で割愛しますが、やはりMDのミス(ターゲットに商品があっていない)なのです。小売業は自店に来店されるお客様に適した商品を提供しないと生き延びないのですから、如何にマーケティングが重要か?なのです。ブランドに力があり、そのブランドを必要とするお客様に見つけて預き、来店されて購買に結び付けばそれに越した事はない「売り手市場ブランド」のですが、一般的には小売業は屋号より勝る商品ブランドの開発は出来ていなく、逆にアパレルやメーカーはショップ(暖簾=カンパニー)ブランドではなく、商品(グッズ)ブランドの育成しかできていないのが現状なのですから。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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