生地 雅之

2018 17 Dec

町田小田急百貨店

先日表記のお店に行ってきました。郊外の町田駅前の好立地な百貨店です。リニューアル途中ですが、百貨店コスメのボリュームブランドのショップなどをちりばめた構成なのです。素晴らしいものです。他のフロアにはまだまだクローズしている売場が多く残っているのですが、

 

百貨店の次世代は現在このコスメ位しか獲得できていなく、ファッションやリビングや食品まではほとんど獲得できていません。それ以外にもインバウンド客の中産階級はコスメを百貨店で購入し、ファッションはアウトレットでブランド品を安く買い、日用品は都心での購入でした。

 

しかし、生活雑貨(マツキヨ等)も最近はドラッグストアまでが、安くはないのですがアウトレットに出てきています(三井アウトレットパーク幕張や入間等)ので、2ストップショッピングになっています。空いた時間で観光などをしています。

 

よって、百貨店コスメの中級品がアウトレットに出店すれば、次世代どころかインバウンドの中産階級層まで取られ、百貨店の将来は全く闇の世界に入るのです。百貨店が次世代のコスメ以外を取り込むのが先か、アウトレットにコスメが出るのかの勝負になってきているのです。

 

既にエスティローダーがボビーブラウン等のそこそこのコスメブランドでの出店を果たしつつあり、これからも雪崩のごとくに参入してくるでしょう。百貨店には販売員付で強気なビジネスであり、百貨店側も粗利幅が高いだけに強気に出られないゾーンのビジネスなのです。

 

百貨店のコスメは自主編集時代に入っており、苦戦しつつあります。そごう・西武の「きれいステーション」や高島屋の「ぺルサンパティック」等はティールーム以外は閑散としています。メイクはブランドスイッチするカテゴリーであり、百貨店の強味を発揮できるゾーンなのですが、

 

百貨店が得意か否かは別にして、なんでも自主編集であり、それ以外の方法はないのでしょうか?すべてが同一方向に見えるのです。お客様の購買方法はすべてのカテゴリーが同一方向ではないと思うのですが、、、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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