生地 雅之
ハニーズ
最近、リサーチしていますとハニーズのお店が目につきます。小型店でありながらマネキンを多数使用しています。服のイメージをお客様に届けたいとしているのでしょう。RIGHT-ONとは正反対です。
素晴らしい事です。イオンモール浦和美園の小さい店舗でも脚付きマネキン9体、卓上マネキン18体、足だけのマネキン(下半身)2体と約30体も使用しており、まして全面のマネキンは4体セットという迫力です。
自宅近隣のイオンにあるハニーズは浦和美園店の約1.5倍の面積ですが、脚付きマネキン37体、卓上マネキンは0ですが、足だけのマネキン4体とすごい迫力です。他のお店も同様に、それ以上使用しているお店も少なからずありました。
この戦略は素晴らしく、服はハンガーや畳み展開よりも、マネキン多用が一番効果的にお客様に伝わるのですから、
問題はコーディネイトのレベルが低く、メインの4体セットで何を言っているのか判らない(テーマが見えない)事や、着せている商品の横に色違いやサイズ違いの商品が見当たりにくい事です。マネキンは無言のセールスマンなのですから、お客様が欲しいと思っていただいても、すぐ横にその商品があると手に取られて購買決定に近づくのですが、要は接客はいつでも全てのお客様にできるわけでもなく、まずはセルフの売場構築が前提なのです。
その次に課題は商品量が多すぎるので、通路幅がまともに取れていなく、売場に入りにくいのです。販売員は慣れているので問題はないのでしょうが、お客様には大問題です。売場に入らないお客様が商品を買えるはずもないのですから、商品量や什器を減らし、導線を明確にすればよりよくなるでしょう。
その上に素晴らしい接客があれば「鬼に金棒」なのです。またお客様全員が接客を望まれている訳ではないのですが、
スラックスのボディ(下半身)等は中島什器の上ではなく、スラックス単品専門店でもなく、フルラインあるのですから、少なくとも壁面にして欲しいものなのですが、他の婦人服店もマネキン多用している店もあるのですが、面積が2倍くらいの店に同じくらいの数量なので、ハニーズは迫力があるのです。ハンガーの向きや高さを含め、細部を目的を持って徹底すればよりよくなるのです。
お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。
お客様は気に入らなかったら、買わずに黙って帰られるのです。どこが悪くて買わないのかを教えてくれないのです。我々はプロとしてその原因を見つけ、改善することにより、お客様の評価である売場、商品、販売の改善により売上を向上させることが業務なのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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