生地 雅之

2023 31 Jul

茅ヶ崎地区

6月末に最近茅ヶ崎にできたそよら茅ヶ崎をメインに、数店リサーチしてきました。
JR茅ヶ崎駅から東京まで、東海道線で約60分、新宿まで、東海道線で大船や戸塚経由湘南新宿ラインで約70分という便利な通勤圏内なのです。住みたい街ランキングには入っていませんが、

閑静な佇まいの街であり、北側は通常過去の発展エリアであるのですが、そのエリアが新興住宅地(多くのマンションや官庁も)に生まれ変わっているのです。行ってみればわかるのです。「百聞は一見にしかず」です。辻堂や平塚にはよく訪ずれるのですが、久しぶりの茅ヶ崎です。

特に、北側は駅前のヨーカドー、徒歩5分圏内にそよら茅ヶ崎、10分圏内にイオン茅ヶ崎中央ショッピングセンターがあり、近くに、広い公園、公共施設等もあり、幹線道路としても1号線がそばに走っているのです。駅北口からペデストリアンデッキで外側まで繋がっており、便利なのです。

また地域表示も徒歩5分および10分圏内は円で表示され、ここから何分くらいで着くのかが一目瞭然なのです。エリア表示はどこでもあるのですが、歩いて行けるのかTAXIなのかバスなのかがわかりにくいことも多いのです。

ここは地図で検索していると、ヨーカドーからそよら、イオン茅ヶ崎中央まで歩いて、帰りはそこからTAXIかと、見ていたのですが、すべて徒歩で回れました。逆に数回前に記載した倉敷の北側のエリアはアリオやMOP(三井アウトレット)、そこからイオンモールまでは徒歩で回れると読んでいたのです。

最後のイオンモールはとてもとても徒歩では無理で、駅前に戻りバスで6分という遠いエリアだったのです。駅前ではバス6分と聞いていたのですが、地図を信じて歩いて行こうと考えていたのですが、駅前に戻って正解で、ここは茅ヶ崎とは違っていて、判りにくい地域なのです。


A)    イトーヨーカドー茅ヶ崎店
駅のペデストリアンデッキが近くまであり、そこから階段かエレベータで1Fに降りると正面入り口なのです。過去に記載の札幌のARIO同様に、2Fに直結できていないのが難点です。勿論行政に協力やルールが邪魔しているのでしょうが、駅前の活性化を行政も目論むなら出来て当然なのです。

GMSはイオンもセブンも当然閑散としているのですが、雑多なイメージは全く変わりません。セブンの方が在庫調整が進み、無駄な在庫の積み上げをしていないと考えてしましたがここも全く同様であり、イオンに比べ店舗数が少ない分調整できているのでしょうが、1店舗当りは全く変わらないように見えるのです。

不思議な事に、婦人服売場(2F)に比べ、紳士服売場(3F)の方が、什器の高さも低く、見やすく、買いやすいように見えました。「売り場は低さ外の命」。父の日が近いからなのか、ではなくいつもなのでしょう。GMSの売場構築は「父の日」の有無での大きな変更などはされないからなので、このこと(紳士服売場の方が低くて見やすい)はイオン茅ヶ崎中央にも言えるのですが、

B)イオン茅ヶ崎中央ショッピングセンター
  近々にリニューアルオープンしたイオン天王町ショッピングセンターとは異なり、(専門店側’大した店もなく)とGMSの平場との区分が明確ではなく、平場を中央に壁面にテナントを張り付けた状態であり、JUSCOだった店のままのように映ります。これでは全く意味がなく、自社他店での成功手法が踏襲されていないので、まだまだ時代に対応もできにくいでしょう。当然ガラガラでした。シネマもないので今回OPENした近隣のそよらに作ったようです。

C)そよら湘南茅ヶ崎(イオンスタイル湘南茅ヶ崎)
  そよらという店名は数年前に大阪福島に海老江の1号店を作り、その後新金岡、上飯田、そしてこの茅ヶ崎であり、これから古川橋、東岸和田、武蔵狭山と続く模様です。また、そこらとは1号店に市川南行徳の1号店を作り、日吉もあり、これから西宮塚口、武蔵小金井、若葉台、用賀と続く模様です。

  小職の見立ては、そよらはイオン自前のネイバーフッド型食品中心のお店であり、そこらは元イオンですべて展開していたが、すべてを他の不動産企業(そこらは野村不動産の施設ブランド)に転売(または運営を委託)し、その一角にイオンの強い食品売場を導入しているように見えるのです。イオン南行徳については、過去のこのブログに掲載済(元ダイエー南行徳店)。日吉は食品も導入させずに、イオン関連企業中心(医療等)にテナント化させていますが、

  しかし、イオンはこの2業態以外に、イオンスタイルという店名で同様の展開をしており、過去にもこのブログに記載のように、イオンの幹部(部長クラス)でさえ、イオンスタイルの展開方針を理解していない実態であり、社内も明確にはなっていない(明確でも周知徹底されていない=知らなくても良い)ようなのです。旭や船橋、ユーカリが丘等を見ても、どのような戦略で展開されているのかは不明です。


  話を戻して、そよら湘南茅ヶ崎を見ても、全く同様で、衣料品や住居関連はないものの、イオン茅ヶ崎中央ショッピングセンターのミニチュア版そのもので、逆に1Fは壁面に食テナントを張り付けているものの、2Fは大型テナント(カインズのハンズビー等、3FはダイソーやABCマート、ノジマ等)なのです。(カインズ等は近隣に単独の看板をあげており、イオンのそよらより自前で客を呼べる意思表示の様に見えるのです。

イオンの出店戦略は近場にコンペチターに出られたら商圏が小さくなるコトを避け、自社で出るコトに重きをおいているようなのです。過去のそごうの水島氏の戦略同様「大きいことは良いことだ」という考え方で。小職は小売業は装置産業であり、製造業と異なり生産調整できないので、建物を作ったら負けなのです。商圏は1+1+1=3でなく、1.5や2の場合もあるので、建物を作ったら、固定費の人件費も3倍必要になるからなのです。

この商圏を見ると、イオン茅ヶ崎中央SCをリニューアルされ、食品強化は間違いではなく、2か所に分断させずに、1か所集中にして、テナントをまともにしシネマも同居させるべきではないかと、同じグループで食い合っているなら勿体ないのです。イオン天王町SCを見る限り、商圏にマッチしているだけの効果ではないと思うのです。ここ「天王町」のマーケティングが優れていて、他が間違っていると思えなく、天王町が「まぐれ」なのでしょう。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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