生地 雅之
イトーヨーカドー幕張店
最近、表記のお店が衣食住1フロア展開として、リニューアルオープンしました。総武線幕張駅からのバスは多いのに、隣の京成幕張本郷駅からのバスはほとんどなく、総武線の幕張駅から京葉線の海浜幕張駅に向かう途中の徒歩20分程度の店なのです。隣の京成幕張本郷駅前のバスの運転手に聞くと一旦海浜幕張駅まで行って、そこからの折り返しのバスは止まるとの事でした。同商圏エリアと思われるのですが、バス会社の問題でしょうが、この違いは?
今回衣食住ワンフロア展開とのライフスタイルストアとして改装したようなのですが、何がライフスタイルなのか全く不明の店でした。1Fにイトーヨーカドーが衣食住で抑え、2Fはすべてテナントであり、場所貸しを広げるのに自主をすべて1Fに集約しただけのお店で、意図を持った衣食住1フロアになっている訳ではないようです。結果1Fに纏めただけの売場なのです。当然管理面(商品や人事面も)は自社1フロアで楽なのでしょうが。吹抜けをこのままにしても使い方までは配慮ができた筈ですが、元の売場から大掛かりな工事をしないでの改装なので、この程度が限界なのでしょう。
衣料品売場は、八柱店や木場店と同様に背の高い黒い金属什器の羅列で、自社ブランドもクロコダイルのようなNBショップでさえ同じ什器を使用し、ブランドの味でさえ殺しているのです。一時の古い発想の百貨店が自主という言葉で統一環境を作り、導入ブランドの力を借りなくて、統一什器展開したことによる売上の劣化と同じ道を歩んでいる状況に映ります。折角アパレルのNBを借りるのなら、ブランドカラー等徹底した活用すべきであり、商品のみなら自前のネームを付けて、買取で展開すべきなのです。
衣料品と生活雑貨等をテースト軸にも分けないで、カテゴリーのみでの集約では、お客様に何も伝わってこないのです、売場のネーミングを大和店の様にライフスタイルと付けても、何もライフスタイルと感じていらっしゃらないお客様であり、言葉の定義からやり直すべきでしょう。寝具の横にパジャマ(メンズ&レディス)を並べるまでは判るのですが、テーストは無視です。このパジャマを着てこのベッドに寝たくなるのかという観点が不足なのです。k自社・自店のお客様はそこまでグレードが高くないと「高」をくくっているのか?気が付かないか、気が付いていても出来ないからやっていないのかは不明ですが、
この店は近場の買い物難民で生きてきているので、近隣に少しレベルの高い店ができれば一気に埋没する「陸の孤島」的なお店なのです。昨年10月に近くの国道沿いにイオンタウンの幕張西店ができていましたが、外から見るとまだオープンしていない様にも見え、完成度も低いのでしばらくは安泰なのでしょう。医療棟は8月1日OPEN予定でしたが。イオンタウンやイオンリテールが真剣にやれば一気に崩れるお店ですが、イオン自体が真剣に出来ないので、当面維持できるでしょう。
イオンリテール(イオンスタイルも)・イオンタウンもイトーヨーカド―の2強のGMSも、まだまだ伸び代があるのですが、改善出来ない社内環境が邪魔をしており、遅々として進まずの状況からはまだ数年復活が出来ない状況です。イオンGはモールや銀行が、セブンGはコンビニと銀行が維持できている間に再生に向いて欲しいものですが、2社とも「尻に火が付かないと無理」と思われます。しかし、セブンGとイオンGの収益に大きな差はないのですが、営業利益額の翁さは何故んそでしょうか?イオンGに「勝パターンのビジネスモデルがないのでしょうが、」残念です。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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