生地 雅之

2024 07 Oct

マスコミのいい加減さ

5月中旬の三越伊勢丹の決算発表が済、8月末に大手経済新聞社がコメントを発表しました。

伊勢丹新宿店の免税売上が前年比2.64(1088億円)となっているとの事ですが、総額がそこまで大きくは伸びていないので、引き算すると免税以外の売上は前年比93%強になるのです。

 

一般的には、企業広報の発表数字までは確認しないで、マスコミの記事を鵜呑みにしやすいので、注意も必要なのですが、上記1088億円という数字はどこにも出てこないのです。記者が勘違いを記事にしたのかは(出元も)不明ですが、

 

通常大手企業のTOPはインタビュー記事などは、ゲラチェックを広報がしており、こういうミスが少ないのです。その代わり記者の独自の思い切ったコメント迄トーンダウンし、面白さは激減しているのですが、

 

また、一般的には紙媒体なら印刷までに4回程度、ネット記事でも2回程度の確認をするようですが、ネット記事は修正がすぐできるので、甘さが残るのは当然です。

 

この確認も書いた記者自らしているので、思い込みの是正は不可能ですし、別人にさせると「一から」記事を書く以上に手間暇かかるものなのです。

 

ある業界紙は企業の人事異動を発表しても、リリース紙を確認せずに、口頭の発表を鵜のみにしての記事が多いのです。発表する人が社内の人間の名前を間違う筈もないのです。

 

ところが、リリースを確認せずの記事になり、当然ながらの取引先からのクレームを「取引先からの要望で訂正します」とのコメントまで出す始末です。誰が見たってどちらが悪いのかは明白なのですが、、

 

このような理不尽な横暴が日常茶飯事のように行われている業界であり、「ペンは剣よりも強し」で悪く書かれたくない企業側の泣き寝入り状態が続いているのです。どこかで正常に戻すべきなのです。

 

紙媒体全体では、広告依存型であり、企業広告がないと成り立たないビジネスが大半であり、このブログのように歯に衣を着せずに「思った通り記載する」ものが本来なのです。

 

小職のブログは「判っている」と思われていることも、「できていないのは判っていないことと同義語」という意識で敢えて記載しているのです。どんなできない理由を並べても関係なく、やって頂きたいとの事なのです。

 

今はどうなっているかは不明ですが、過去に「家電批評」という雑誌があり、「買ってはいけない家電ワースト3」と銘打って、メーカー名、品番迄記載した本も存在していました。

 

先週の「インバウンド」のコメントも敢えて記載したものなのです。如何にマスコミが正しいと思われがちなのですが、本当は異なる事を表現したいので、このコメントへ繋げる意味を持たせて。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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