生地 雅之

2023 02 Jan

イオンリテールのグッドな衣料品

今迄、イオンリテールの衣料品は良い商品があるのに、それ以外の商品に紛れて見つからないと評していたのですが、具体的にはコメントしていなかったのですが、また見つけたのです。
それは普段履きの女性向けの暖パンを探していた時に、ユニクロにも行きましたが本当の温かいスラックスはなく、ワンタックやツータックのドレススラックス系で、丈も長めというものが多かったのです。ユニクロが丈眺めを何故出すのでしょうか?現在婦人物でWカフスは殆どなく、ヒールようにしてはかなり長いのです。いままでのレングスは調査の上ではなかったのでしょうか?

いままでの暖パンで、穿いて即温かいと感じる裏仕様のものはライトオンかイオンリテールにしかなかったのです。今期はこの寒さでもあり、売れているのかどこの店頭にも少なく、見つからないのです。何時も立ち上がりから見ているのですが、今期は最初から少ないように感じたのですが、急に必要になり、探した結果イオンルテールの平場に埋もれていたのです。
それも「オカヤマDENIM」と称して。MADE IN JAPANの商品だったのです。日本製だからすべて良いとは言っていないのですが、

本当は綿パン(チノーズ)のカラーのベージュやカーキ等が欲しかったのですが、デニムカラー(ブルー、ネイビー、ブラック)の3色であり、それも裏白のデニムではなく、裏も同色のべたカラー、つまりデニムには見えないのです。色落ちの問題はあるものの、別洗いをすれば、何の問題もないのです。デニムは何度洗っても色落ちするものですが、これを理解していれば問題はないのです。

購入して帰り、依頼された方の穿いて頂いたのですが、人それぞれですがパターンも素晴らしくその方(一般的体系)にジャストフィットなのです。衣料品はいくら良い商品でもサイズ(入らなければ不要なのですし、この様に体形にフィットすれば何よりなのです。問題は色を我慢しても価値あると判断したものです。但し、小職も欲しかったのですが、暖パンのメンズバージョンが無いのです。ほぼ同素材はあっても暖パンがないのです。確かに、男子は寒さを感じにくいと思われているのか?過去のライトオン等にもメンズもあったのですが、

小職は前職で、百貨店ブランドをプロデュース&プロダクトしていたアパレルの事業部長(MDer)であったので、商品そのものの好み(好き嫌い)は別にして、商品の良し悪しを見抜く目を持つようになり、その後ハイクラスブランド嗜好者ではなくなり、自分が欲しくなったら、自分にとって良い(欲しい)物なら高くても安くても購入するのです。色多数購入主義者で現在は色の好みはなく全色(展開しているすべてのカラー)を好むのです。昔は汚いくすんだ色(KAHKIやCHACOAL-GRAY等)は嫌いだったのですが、今や食わず嫌いの色はないのです。素材は天然繊維が多い方が好きなのですが、100%には拘らない天然繊維嗜好者です。合繊素材も必要に応じても問題なく。

今や「ニューヨークスタイル」という言葉はもう死語の様ですが、形を気に入れば、色の組み合わせを考えるだけで一週間等のコーデが出来ると言う主義なので、現在も上下やインナーとも全色購入し、色の組み合わせで自分自身の好み楽しんでいるのです。一人に気に入って頂けると部分部分は違う人にも気に入って頂けて、広がるのです。一人も満足させられない商品こそ店頭には不要なのです。見つける目線も必要ですが、​​​​​小売業は良い商品を取り扱っているにも関わらず、欲しい人を見つけその方にリーチできていないのです。マーケティングとプロモーション不足と言えるのです。

話を戻して、イオンリテールは食品も住居関連商品も勿論衣料品も良い商品は多々あるにも関わらず、(例えば小職のテーストに外れた)不要な商品に埋もれて、必要な(欲しい)商品が見つからないのです。不要な商品とは小職にとっては不要なのでしょうが、1人のみの必要で大量に商品を生産しては、在庫が多量に残りビジネスとはなりにくいのですが、テースト軸で企画・生産した商品がどのくらい自社・自店の最大公約数になるのかを見出し、昔の大量生産(当時のマス)には戻らなくても、現在のマスを生産し、可能な限り消化率を上げるビジネスを目指すべきなのです。やっているなら結果は出ている筈。

要は、売場のコーディネイト販売ができる(「現在の」マスで作って個で売る)売場構築や販売体制ができれば何の問題もないのです。コーディネイト販売は過去からやってきている手法なのですが、全く完成型に至っていないので、これを無人販売体制(百貨店と言えど)での完成型に近づけるだけで、簡単に売上・利益が伸びるのです。これをこなすにはターゲットを幅広く持たないで、究極に言うと一人に絞り、この方が好む食品、衣料品、住居関連売場を提案する事が必要で、結果幅広く売れるのです。

つまり、この服を好きな人はこのインテリアの中で生活したいので、カテゴリー売場ではなく、テースト軸ライフスタイル(衣食住)編集売場(ライフスタイルストアとの名前だけではなく)の構築が望まれいるのです。この中で浸って頂ければ快適で満足になり、余計なモノを排除すれば心地良いのです。これを構築する事ができれば、リピータも増え、ここに来れば自分の欲しい世界があり、今回はこのカーテンを購入し、徐々に増やして頂き、自分の家(部屋)をその世界にしてしまう事を目標に来店し続けて頂く売場提案こそ、これからの総合小売業(百貨店やGMS)に望まれていると思うのです。テーストを一つこなしてから二つ目、三つ目くらいまで広げるべきなのです。テースト軸の多過ぎは迷うから不要ですが、最低AかBの二つ程度で。テースト軸からはみ出る単品はビジネスとして必要なら残すべきですが。展開方法は一考ですが、

最初はこちら(食み出た単品売場)が大きい事もあり得るでしょうが、最近GMSや大型SPAでよくやっている(百貨店は出来ていないが)一物二箇所も場合によっては織り交ぜて、展開も必要不可欠です。小職による過去からの「小売業の食品二層」提案はまさしくこれなのです。従来のカテゴリー別売場はそのままとして、テイスト軸(和食・中華・イタリアン・フレンチ等のタイプ別分類)売場構築であり、中華が人気がなくなれば、その時旬なベトナム料理に変更する等も視野に入れて、ドルチェ等もそのワールドで購入できる事なのです。当然ワインも分割させ、カテゴリー売場にはワイン全商品展開する等です。これが究極の一物二箇所展開なのです。出来ないと言わずにお客様の利便性を第一義に考えて頂きたいのです。現在のお客様は現状に対応しているのであり、新しい売場に人が殺到するのは何故?継続は力なのです。

そのためには自社・自店の持つデータ(POS等)の活用も重要ですが、
1.    どのような売場を構築すべきかの設定(目標設定)=のできるマーケッターの育成
2.    その(目標)売場を構築するに必要なデータは何か?
3.    2のために手持ちのデータのどれをどのくらい使用すべきなのか?
4.    2-(引く)3の不足データの認識と収集(不足が100% であっても)
5.    上記1を構築・運営するためのディレクター及び実行できるマーチャンダイザーの育成
6.    上記1~5をオペレーション出来るオペレーター(ディストリビュータを含む)の人材育成

が必要不可欠なのです。

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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