生地 雅之

2024 15 Apr

「イオン越谷レイクタウン」リニューアル

先月末の3月29日(金)に掲店が大規模なリニューアルしました。

最大規模の上に徹底投資しての「これでもか?これでもか?」の状況です。

やっと、イオンに戻ってくれた感が半端ないのです。

最近は代官山や自由が丘駅前に自社・自店の顧客じゃないターゲットに背伸びをした店づくりに奔走しているように見えました。過去の高島屋が新宿に出店した時のように。

 

GMSに提言していますのは、これから百貨店の地方・郊外店の撤退に向けて、GMSが駅立地を取得し、GMSとして多層階のMDを研鑽すべきと申し上げているのです。小売業は装置産業であり、好立地を取得することはなにも何ものに代替えがたいのです。坪効率の悪さを改善できるチャンスでもあり、売場構築や運営力の磨き直しが要求されるのです。

イオンで言うと京都や岡山の売上も坪効率も一気に改善できるのです。(結果営業利益も)

今のような前年よりも若干良化程度ではとどまらず、担当者は若干良化で止めているようなのですが、よって、首都圏で言えば、西友の持っている場所(福生等)(は垂涎なのです。

 

話を戻して、良く30日の土曜日の朝に出向いてきました。

特にアウトレットのテコ入れは半端なく、駅から最初にKAZEからアウトレットに入るのはお客様の当然の心理なのです。欲しいものがあり、同じようなものがアウトレットにあり、価格も安いのであればそれを購入されるので、指名買いであれば別なのですが、それでアウトレットを先に見てからなければプロパー店に行くのです。

 

今までのこのアウトレットは1ST・AVENUEと称してメイン・ストリートを作り、途中で右折の2ND・AVENUEがり、1ST・AVENUEの先(MORIへの)連絡通路のある3RD/AVENUEが存在しているのです。

ところが、最初の1ST・AVENUEに入った側に、右折のSOUTH・ST(何故AVENUEではないkのか?)を作り、2ND/AVENUEに繋ぎ、それがKAZEとMORIの繋がる連絡通路(KAZEとMORIは2Fでしか繋がってはいない)のKAZE側に繋がったのです。これにより、今までKAZEとアウトレットの1ST・AVENUEと3RD・AVENUEとMORIの2本しか繋がっていなかったものがブリッジが3本も繋がったのです。

 

回遊性の向上は半端ないのですが、今回できたブリッジが通路の半分しか屋根がなく、最後のMORIと繋がったと同じレベルなので、過去にも記載しましたように、風雨が激しいなら傘など全く役に立たないのです。晴れの多い米国の施設デザイナーが作ったような感です。

KAZEからアウトレットに入館した人はこの通路を通るとアウトレットをみきっていないので、2ND/AVENUEからまたアウトレットに戻るのではないでしょうか?SC側に戻しすのでがなく、アウトレットの中だけの回遊性で十分ではなかったのでしょうか?どちらにしてもこのブリッジの効果は絶大です。

 

あまりお客様は気づいていないのか不明ですが、最後のブリッジは今まで1Fにいったん降りて、上りエスカレータで昇り降りしてKAZEの1Fに入ったのですが、アウトレットの3RD・AVENUEの2Fから、KAZEの1Fに降りられるのです。ここもそのまま2Fには入れれば最高なのですが、アウトレットには飲食が少ないので、FASHIONを見てきた人はそのまま2Fに。どちらにせよ、今回のリニューアルはbショップの入れ変えよりも回遊性がバツグンに効果を表しそうな感じです。

 

イオンリテールのGMSの商品は単品(衣・食・住)も大きく変更なく、売場構築も変化なく、折角環境の変化を大きく投資して改善したにも関わらず、今まで同様です。ブランド商品は平場のPB(トップバリュ)よりも少しは高いのに、高く見えていないのです。

衣料品は新しくTVCとくくり直したのですが、それまでに作ってきたLABO-SPEC等は見せ方・売り方になんの変化もつけていないのです。「もったいない」の一言です。

 

それができていれば、過去2月に記載の「GMSに足りないもの」やアダストリアとヨーカドーのコラボの「FOUND・GOOD」のブログも記述しないで良かったでしょうが!HOME・CORDYはともかく、残念です。

今回の環境変化の投資はイオンモールが行ったようですが、イオングループの子会社の横連携はあるのでしょうか?三越伊勢丹ホールディングスが標榜している「連邦」:のような。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

弊社へのご連絡は、APPAREL-WEBのお問合わせより、お願いします。