生地 雅之
店頭リサーチ「相鉄線沿線」
毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まっています。既に3月ですので年始ではないので、通常の店頭レポートに戻しています。横浜、海老名等は年始リサーチに記載済です。
154.二俣川ジョイナステラス
館が2つに分かれ、隣(相鉄ライフ二俣川)と隣接しているので併せて3館と思える駅ビルなのですが、レイアウトに苦慮しているようです。相鉄ローゼン(食品スーパー)も今一であり、何故駅と繫がっている2Fに配置したのでしょうか?食品は特に総菜や生鮮三品などは地元客が中心であり、ここで買い物をしてまた電車に乗って帰るとでも考えたのでしょうか?ルクア大阪や新宿、銀座と勘違いしたのか?1F(現駐車場)の場所に配して、重いものはそのまま持って帰れるようにしておけば、都心型はお土産やお持たせ等の銘店商品が多いのです。勿論お店もがらがらでした。
155.イオン瀬谷店
前回同様に、瀬谷駅の改札口から2Fでペデストリアンデッキで繫がっており、利便性は高いのですが、前回にレイアウトや導線に難があるとして売場作りに一日の長がある反対側のヨーカドー食品館の方が安定するとコメントしましたが、現在は下記のヨーカドーの別の理由(下記)でイオンの方が安定すると思えるのです。入店客は同様にがらがらですが、
156.イトーヨーカドー食品館(瀬谷店)
ここも瀬谷駅の改札口からイオンと反対側にペデストリアンデッキで繫がっているのですが、上記イオン瀬谷店との違いは天井が高く、小売業としては最善な売場なのですが、初回に比べ2回目以降は照明が薄暗く感じたのです。ここは食品売場のみですが、食品売場のみでなく衣料品売場も過去から提言していますように、日本では通路は明るくしてそれ以上に売場も明るくしないと売れないのが現実なのです。
小売業は走りながら改善できるとコメントしてきましたが、走りながらの改悪も存在するのです。過日の「北関東の西側」のスマーク伊勢崎も館の通路の照明を落として苦戦しているように見えるのです。ここと同様ですが、
要は自社の売場はどうあるべきかの指針「マニュアル」を持っていないので、まぐれ(一か八か)の改善どころか改悪も存在するのです。マニュアルを変えるなら、一度手を入れ、1か月程度の期間を実施し、BEFORE&AFTERの各1か月の前年比の伸び率を比較(他の施策をしない前提で)して効果計測をすべきでしょう。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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