生地 雅之

2022 27 Jan

年始リサーチ⑪

毎年恒例の新春の店頭リサーチが始まっています。毎年同時期にレポートしていますので、右下のア⑪ーカイブを紐解いてください。

86.代官山T-SITE
ドンドンよくなってきています。小売業は走りながら改善できるので、気が付く人がいるか否かが大きな課題なのです。この業態の唯一の課題と言えば、店名が蔦屋シェアラウンジやtsutayaシェアラウンジ等に分かれ、まだ迷っているように映るのです。

87.ワールドポーターズVIVRE)
いつも同様がらがらです。

88.クイーンズ・東急スクエア
ブランドもそこそこに揃ろっているのに、ガラガラです。

89.マークイズみなとみらい
ブランドもそこそこに揃ろっているのに、ガラガラです。
ここは過去のこのブログで、エスカレータの位置も悪いのでと指摘していましたが、要は装置産業は一度作ってしまうと修正が利かないのです。運用は変えられるのですが、

やはり、建物(館)を作る(リニューアルも含め)時は慎重に、平面図では見えない課題を浮彫にして、対応策を事前に打っておかないとOPENしてから後悔するのみなのです。特に2重投資の出来ない地方・郊外店舗などは、

都心百貨店でも小さい箇所を除いて即大掛かりな修正の二重投資ができるのは、伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店の2店舗位なのです。勿論やらない方が良いのですが、やった方が利益のリターンが大きいのなら、

恵比寿三越がリニューアルオープンして1年で閉店や、松戸伊勢丹のボーネルンド等を導入して数年で閉店するなどはリニューアルする時の真剣さとMD力の無さに起因しているのでしょう。要はやる前に気付く人が不在なのです。

最近(ここ十数年以上前から)のリニューアルは、即リターンが出なくなり、一旦落ち込む事が多いのが通例です。その後補修してからのV字回復がスタンダードなのです。要は当初案が完璧ではないのです。これを見て小職は百貨店のリニューアル担当者に総経費(協賛金も含む)の20%程度は別保管し、補修に使用するようにアドバイスしていました。

その経費があるかないかでV字回復が可能になるか否かなのです。本来は精一杯研究してリニューアルしないと再度の投資は行われないとなると、対応策としてどこかで保険掛けるしか結果を出すには道が無いのです。要はやって見ないとわからないレベルなのです。でも結果(売上よりも利益)を優先するなら、やるべきなのです。残念ながら、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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