生地 雅之
最近のアウトレット・2
最近のアウトレットの続編です。
1. あみアウトレット
常磐線の荒川沖から関東鉄道にバスで30分程度にある掲店ですが、最近のアウトレット同様がらがらです。バスは館の目の前に着くのですが、そこから見える牛久大仏が寂し気に立っているのみ変わらずです。
いままでは国内客でもっていたのがその客も少なく、インバウンドの陰りがこのアウトレットまで影響しだしているのです。訪日外国人は増加しているのに、高額品を購入できる人が日本に来日していなく、その一ランク下の人までも来館しなくなっています。
通常のボリュームゾーンのFB・SCのブランド展開で持っていたものが、FB・SCブランドの値上げブームに押され、通常商品のセール価格とアウトレットの価格がほぼ同じになり、態々郊外のアウトレットまでこなくとも、都心で買えるので、来られていないのです。
2.酒々井(しすい)アウトレット
常磐線で酒々井駅まできて、そこからバスで10分程度で着くのです。
上記同様閑散としています。ショッパーを持った人が不在なのです。ここしかないものは当然出来ないし、アウトレット専用商品はチープさが見抜かれており、ここしかないイベントも展開していないので、集客力がなくなっているのです。
日本国内の預金総額は増加傾向で2000兆円を大きく超過しているのですが、貯める一方で使っていないのです。百貨店では高額購買品の売上が低減しだしていても、客単価を倍にすればとのコメントもあるのです。
また年間10億円も使える人が多く来店されているとの事なのです
いままでその客を取り込んでいなかったのはどう説明されるのでしょうか?マーケティングもろくにできていない百貨店業にこれから何ができるのでしょうか?
9月19日付け日経MJの一面にファミリーマートが衣料品を販売しだしている事を取り上げていましたが、コンビニは前日の売上を即日把握でき、デザイナーが企画した衣料品を即日何がどれくらい売れたかを把握できているのです。百貨店もGMSでも把握はできているのですが、
また9月1日にOPENしたブルーフロント芝浦(野村不動産・浜松町5分程度)では通常の2/3程度の面積の衣料品のみの店舗をオフィスビルに出し、オフィスビルなので、日祝日が営業していない店舗でまで実験しているのです。コンビニだからと言って無休ではなかったので、日曜日に見に行き入れなかったので、別途平日に行ったのです。固定概念に囚われていたのは小職だったのです。
アパレルでは出来るのですが、企画したデザイナー等までには知らされていないのが実態なのです。デザイナーも当然やりがいもできるのです。デザイナーに知らされていないのは即日決定しても生産がクイックにできないからなのです。
QRと言う言葉の定義もないなか、前職では自分で決め、素材もデザインも工場スペースを抑えていない商品を企画し、素材調達をして、工場に投入して1か月以内に倉庫に納入出来る商品をQRに固定して見ましたが、上代100億円程度のブランドで紳士で3%、上代200億円程度の婦人ブランドで6%程度しかなかったのです。
勿論素材は市場に余っているものであり、工場スペースも自社の縫製部分に割り込みさせて(当然その商品は納期遅れ・想定納期を早めているので)できるものなのです。
要は個別のニーズに合わせての販売はできても、個別の生産は不可能なのです。大量に生産された商品を個別のニーズに合わせて販売はできるのですが、1着ずつ作って売ると高くつくのです。やれるものならやってみろと言いたいのです。
オーダーも話題ですが、ゲージ見本と称して。殆ど過去のデータやパターンを活用しているのですが、素材は当然多量生産でなければできないのです。1素材約3m(スーツ必要分)で生地を作ると1着いくらのスーツになることでしょうか?3Dニットも糸リスクはないのですが、大量生産しないと無理なのです。3Dのニット機械を開発していた島精機も1枚高額品のセーターを作り、販売店を展開していましたが、今やFRに靡いて量産しています。
いつも提言しているように、FR(ユニクロ)はZARAのようなファストファッションではなく(素材等は1年以上前から企画・決定・発注されているのです)、数年前にTOPがQRをすると言われたのですが、今でもできていません。嘘つきは変わっていませんが。
GMSも即日把握できているのですが、マーケティングの不備で食品くらいでしか生かされていないのが実情です。衣料品の撤退等が叫ばれて久しいのですが、「ヨーカドーのアダストリアへの丸投げ」等失敗も多く、食品以外はまずマーケティングできる人材の確保から必須でしょう。社内では育てられないので、M&Aするか外付け(契約)で買うべきなのでしょう。
3, 幕張アウトレット
海浜幕張駅の東口側即のアウトレットで、最高年商が300億円程度です。都心に近いからなのか立地の良さもあり、FBやSCの平均値200億円程度を大きく上回っています。FBやSCは売上が小さくても、固定家賃であり安定的な益率を確保しています。百貨店平均35%程は取られないし、面積が広く確保できるので、ブランドの世界観も表現できるからなのです。売れる松陰を開発できるテナントにとっては好都合のビジネスなのです。
やはり、都心に近いので、そこそこ来館されています。また売れない撤退ではなく、デべ意向でのテナント入れ替えもあるようです。イベントスペースではいつも近隣のテナントのセールが多いのですが、こここそ独自のイベントもできるのでしょう。
4.イオン越谷レイクタウンアウトレット
イオン系のアウトレットであり、イオンモールが運営しているのです。過去はこのアウトレットがなかった時は、KAZEはイオンモールが作成・運営し、MORI(奥側)はGMSを入れイオンリテールが作成・運営していたのですが、アウトレットを含め一度運営をイオンモールに集約させ、また一度戻したらしいのですが、今や3つともイオンモールの運営に集約されています。
アウトレットが出来た当時はイオンモールだったので、KAZEからの連絡橋はあったのですが。MORI側に連絡橋がなく不便だったので、当時のイオンモール会長(故人)に連絡橋が必要と提言し、即当時のTOPに提言され、即断即決で作られたのです。オーナー企業の強みか?
屋根は当初リテールに繋ぐので中途半端(傘必要な屋根)ですが。その後連絡橋は2本も増えどんどんお客様が流れ出し、相乗効果も出ているようです。またこの連絡橋はアウトレット側からは一度1Fに降りて、エスカレータで2Fに上り連絡橋を渡って行かないといけなかったのですが、今やアウトレットの2Fから繋がっているのです。ここを改造するのなら、連絡橋の屋根を傘なしで通行できるようにしてほしい物です。
何故連絡橋が必要なのかと言うと、お客様は欲しい物を決めていらっしゃる人はアウトレットで安く探し、なければプロパー店でもどうしても欲しいなら購入されるから、アウトレットを見てから、モール側に行かれるからです。同じ店舗が両方(アウトレットとモール)に出ている店もあるからなのです。食ですが、サーティワンは広いから当初4軒出ており、現在は効率の良い店に絞って撤退したようです。
開店時間がKAZE・MORIの専門店に合わせ10時であり、自前の食品等はそれ以前なのに、アウトレットも10時なのです。KAZEからの連絡橋ではアウトレット側の入り口寸前に表示があり、KAZE側にはないのです。過去からブログにも記載してもお客様目線になっていないポイントなのです。先週の久喜駅を参考に。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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