生地 雅之

2020 06 Jan

グランベリーモール南町田

昨年暮れに掲店に2回と年明けの日曜日に計3回行ってきました。

東急が運営している館です。過去はアウトレットとショッピングモールがセットされたヴィーナスフォートの郊外館だったのです。今回はアウトレットと公園をセットしたファミリーが1日楽しめる商業施設に仕上げています。

 

2回目でもしこそこの来館客が多く、同日訪館したPARCO渋谷と変わらない人口密度でした。PARCOはカップルか女性同士の若い方からお年寄りまで、物見遊山に来られていた時期です。掲店も物見遊山の時期でしたが、3世代(おばあちゃん、おかあさん+孫)のお客様が来館されており、今後平日も女性客で賑わう事でしょう。

 

2階建てのつくりで、三井アウトレットパークの入間のようですが、外壁などのつくりは安普請ではなく、お金をかけたように映りお店の商品が安く見えて売上も取りやすいでしょう。

ゾーニングはアウトドア系のショップが並び、子供服中心のお店が纏められ、割とカテゴリーが似通ったお店を纏めるつくりになっています。

 

この傾向は過去には多く見受けられたのですが、目的買いのお客様には利便性が高いのですが、すべてを見ていくには面白味に欠けるのです。子供服店やインテリア店をまとめて配置しているららぽーと豊洲のつくりに似ています。豊洲はこれでも404億円売り上げており、駅前立地のリピータが多く、利便性が高い館には適しているのではと思われます。

 

年明けの初日曜日には沢山の親子連れがメインで賑わっていました。

特に、アイススケート場、ボルダリング、カヌーの体験の場所などを作り、家族(お父さんと子供)で楽しめる場所も作り、最高の遊び場にもなっています。館の集客要素満点です。

人を集めれば、お金は落ちてきます。この集客で如何に客単価を上げるのかが課題なのです。

小売店の売上低迷は単価ダウンの時期は仕方ない部分もあるのですが、如何に客単価を維持するのかが重要なポイントなのです。

高単価アイテムが人気がなく売れなければ、人気のある低単価アイテムをどのように組み合わせて1客単価を上げていくのかはMD力と販売スキルに掛っているのです。

 

最近のアウトレットの特徴として、価格の安いFBやSCブランドが賑わっているのが特に多く見受けられます。

百貨店系のボリュームゾーンのブランドショップやスポーツ系、アウトドア系は閑散としており、ラグジュアリーの雑貨ショップ(バッグ等)は混み合っています。プロパー店と同様なのです。

 

これからのアウトレットの売場構築の方向性が見えてきています。

この2極化の流れに沿った対応が必要になってきているのではと感じます。

また一つ流れが変わる兆しが消えてきています。ここにFBやSC、百貨店やGMSの運営側が気が付いて、顧客の今後を先読みをした対応が取れていくのでしょうか?各社の今後のマーケティング力に期待しています。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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