生地 雅之

2018 26 Nov

立川高島屋SC

先日表記のお店に行ってきました。立川駅前の好立地な百貨店でした。過去は駅前の小さな三角の字型の百貨店でしたが、駅から5分程度の場所に移転しました。面積も広く総合的な展開のお店でしたが、旧跡地に伊勢丹が大きく出店し立地の良さとコンテンツの強味で高島屋を圧倒してきました。

 

高島屋は上層階に大塚家具やユニクロを導入し、一部テナントして家賃で利益確保に向かったのですが、ユニクロが最近できたららぽーと立飛への移転に伴い、大箱の代替ショップが見つからず、しばらく自主編集的な売場を構築していたのですが、運営力にもコンテンツにも今一つであったためにニトリを導入し、その他を食品とエイジの高い婦人服中心にしたのです。

 

しかし、それでも今一つであったので、今回10月11日にもう少し小箱のテナントを導入しての館全体をSCと称したのです。全く変わっていません。名前を変えても売上も何も変わりません。たまプラーザテラスの東急を北館と称して入れても、いまだに閑散としています。根本的に攻めていないのです。守りで企業の維持、継続は不可能と言っても過言ではないでしょう。

 

立川高島屋SCはリニューアルしてからも、伊勢丹のお客様が伊勢丹のショッパーを持って来店され、「何か変わったらしいから見に来たわよ」的な目線で来店され、期待感もなく何も買わずに去っていく姿が多く見受けられました。食品のみ既存顧客がそこそこ入っているのが印象的で、このお客様をどのように回遊させるべきなのかを考えるべきではないでしょうか?

 

FB&SCモールや百貨店系のテナントリーシングも、入れれば良い時代から、POP-UPでの集客でつなぐ時代も過ぎ去り、過去のようにテナントや百貨店のショップ&コーナー展開の一つ一つが光らないと維持できないので、再度ショップにまで口出し、どのような施策で来月、再来月の売上を作っていくのかが問われてくる事でしょう。逆に出店側も同様ですが、

 

要は「買っていただく」時代から「売っていく」時代に戻さなければいけなくなっているのではないでしょうか?お店側も出店元と一枚岩になって、お客様に意思をもって商品や売場、接客の良さをお伝えしていく事が望まれていると言っても過言ではないでしょう。販売員不要の売場構築(リアルもサイト画面も)が前提であり、接客はその後で良い売場が必要なのです。

 

 

現在は自社、自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社、自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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