生地 雅之

2018 21 May

夢を描ける人とそれを支える人

小売業界は、昨年まで厳しい環境下に置かれ(今年も?)、業績が悪化している企業も多く出てきています、しかし、反対には儲かっている企業も多くあります。その差は何なのでしょうか?ずばり、経営者の力量の差なのです。

 

先日前三越伊勢丹社長の大西氏が日本国際ビルデングの取締役副社長執行役員兼新規に作られる羽田未来総合研究所代表取締役社長に就任されると発表されました。

流石に知名度、キャリアの高さによる新規業務就任は予想された通りです。

 

発表内容の構想もビジョンとしても明確で素晴らしく、夢のある内容です。問題はその姿勢を保つために支える経営の出来る番頭がいらっしゃるか否かによって、大西氏のビジョンの成否が問われているのです。

 

三越伊勢丹社長時代にも申し上げていたのですが、ジャンプするには足を伸ばし放しでは不可能で、しゃがむ事により可能となるのです。一人で文武両道可能は理想なのですが、中々難しいのが現状です。

 

百貨店業界では、元阪急阪神百貨店の椙岡氏が最後のように見受けられます。現在の高島屋もJフロントリテイリングも二人三脚で百貨店業界の中では上手く回っている方なのです。三越伊勢丹には過去にも現在にも未来にもこれが必要不可欠なのでしょう。

 

今回の大西氏のビジョン構築に向けて、この番頭がいらっしゃるのか否かで、素晴らしいビジョンの成否が窺えると言っても過言ではないのです。是非とも成功されるためにもそれに精通された方が周辺にいらっしゃることを望むものです。

 

基本は事業の現場にあるのは間違いないのですが、それを俯瞰して見られ、経営として全社に扇形に広げられる力量のある方がいらっしゃれば良いのですが、意外といらっしゃらないものなのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。