生地 雅之
年始リサーチ①
元旦(1月1日)に下記の館に行ってきました。
お客様目線のコメントであり、事情は忖度したものではありませんのでご了解ください。
1.横浜そごう
コロナ禍なのか、食品の福袋がメインなのでしょうが、ガラガラで閑散としていました。
横浜1番店の高島屋が開店していないので、仕方ないのでしょうが、
社員の応対は流石百貨店で、上品でした。こういうところに他の小売業との差が出てくるのですが、一般客には感じにくいものなのでしょう。
これを感じさせる事が必要不可欠なのです。
2.湘南テラスモール
ショッピングセンターでさえがらがらです。昼前になって漸く家族連れが目につく程度です。
3.ラゾーナ川崎
お昼過ぎに漸くお客様が入館されてきて、元旦営業が果たしてどの位効果が出るのか?
4.西武池袋
横浜そごうと同様に、食品福袋がメインなのでしょうが、コロナ禍でも関係なく、夕方の食品売場は大混雑であり、それ以外は意外と紳士服フロアが多く来られていました。正月くらいしか、ご主人と一緒に百貨店に来られないのでしょう。機会が少ないので、男性向け商品に集まっているのでしょう。
5.イオン妙典
流石にスーパーは食品売場のみ込み合っており、社員へのレジ応援依頼の放送が流れる位なのです。
*百貨店は何故腰が重いのでしょうか?マーケットの変化に柔軟に対応できていません。
それに比べ、セレクトショップやデベロッパーは柔軟に対応しています。百貨店「こうあるべき論」にしがみ付いているようです。
しかし、コロナで環境が変われば、「猫も杓子もFCに」シフトし、本来の百貨店のメイン顧客(富裕層や準富裕層)への目線はどこに行ったのでしょうか?
先日のどこかの百貨店の産学共同での「Z世代」へのマーケティングは、大学への配慮もあるのか、如何に現在の学生たちの動向(百貨店を知らない、行った事もない実態)を把握できていないように映りました。
まさか知らなかったのではないでしょうね!
この大学は今年4月にデータサイエンス学部を新設し、漸く学生にデータの重要性を説きだすのです。大学では早い方なのでsしょうが、実業なら当然です。データ収集、分析・解析なく事業は成功しません。
但し、何のためにデータを集め、解析するのかを明確にしないと収集できるデータだけでは事業の成功は覚束ないのです。
百貨店自店顧客のメインは富裕層+準富裕層であっても、全体の市場の中での自社顧客とそれ以外のマーケティング調査は当然であり、それを知った上で百貨店顧客のマーケティングを深耕するべきなのです。
関西ドミナントしている百貨店は百貨店自店顧客層以外の取り込みを違う業態で実践しているのです。
違うターゲット顧客を取りに行くのか行かないのかは各企業の判断ですが、
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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