生地 雅之

2024 05 Jan

商品力

最近、商品力やMD力が落ちていると感じます。値上げ一つ見ても、パッケージを変え、内容量を10%増やし、価格を20%以上上げたり、価格を上げずに内容量を減らしたり、手練手管を駆使しての自社利益確保(勿論正しいのです)に奔走しているのです。

また、値上げして即の価格を下げて他社のシェアを取りに行く姿勢も正解ではあるのですが、

しかし、価格据え置きの努力はそうできているようには見受けらません。やっていない筈はないでしょうが、アピールが下手なのか?

当然、コストをげ下げたり、維持したりすることで、当然品質も維持しにくいのです。

 

小売業も顧客の必要とする唯一無二の商品を作れれば、価格は自由自在なのですが、そう簡単にはできませんし、よほどの特許でもない限り、コピーされるのです。

百貨店で一番商品力があると言われています某百貨店でさえ、昔ほどの実力はなくなっているのです。

既に高い位置からのトーンダウンなので、まだまだ他社よりは上位にいるのです。

しかし、イメージ(高いという)のなせる業と過去の研鑽されていたバイヤーの脛を食っている状況であり、業界全体の商品力は下がってきているの否定できないのです。

 

それをカバーしているのがMD力(イベント等を含む)なのです。

これで商品力の低下を表面化させていないのです。

しかし、小売業は自社開発や自主編集で自社の持ち味を出せず、販売員も出さないで在庫の、メーカー依存の消化・委託に奔走しています。

いま、堅調なモール型ビジネス(場所貸し)通過点としているならまだしも(買われたそごう・西武「昔は某百貨店の前を走っていた」も当面)、テナントの商品が売れなければテナント家賃も払えず、撤退を余儀なくされ、その後に入るテナントの家賃も下がるのは「自明の理」なのです。これからも商品力の強化が成否を分かつものとしていくことでしょう。

 

要は小売業は自前で商品を作らざるを得ないのです。セレクトショップで出きて、在庫過多ですがGMSもできて出来ない筈はないのです。(最初はコピーからでも知見や技術は外部依存からでも)

間違いなくリスクは増加するのです。基本は自社・自店の販売実力の把握ができればそれ以上作らない事です=在庫過多がビジネスを上手く回せないのです)

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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