生地 雅之
値上げ力・2
最近、商品価格の値上げが激しいのです。コロナも一旦収まり(実は闇に隠れて蔓延中)つつあるように見えますが、実は便乗値上げの多い事。過去の同タイトルでも記載しましたが、質を変えないでパッケージを変えただけや、10%増量し15%以上値上げしたり、価格をNBより抑えたPBで漸く利益が出だしたので、PBを値下げせずに、PBを力業で値下げして、全体の値上げを容認しているのです。
企業利益としては確保できているのですが、今までNBより安いという価値のみでPBを売ってきたので、NBがシェアを取り出しているのに、先が続くのでしょうか?セブン・プレミアムのように、NBよりも価値があり、価格が高くても育ててきたような商材ならいざ知らず、「PBはNBよりも価格を安くしなければ売れない」との戦略は誰が作ったのでしょうか?
昨今、上記のように価値を向上させずに、価格だけ上げる戦略は永続性があるのでしょうか?ブランディングができず、店が多く量販ができ、直接作るメリット(中間マージンを抜く)のみでビジネスを仕掛けてきた「漬け」が今から表面化することは否めないのです。またPBが力を失い、再生するまでは、NBが一等地を占めるのです。この繰り返しをいつまで。
マーケットは現状2極化にシフトしつつあるように見えますが、(8月12日付け日経MJの一面の中間価格帯コスメが色あせるとのタイトルのように)本当にそうなのでしょうか?
ブランド戦略にはグッズ・ブランド(メーカー型)とショップ・ブランド(小売型)があり、小売業はこれからこの2つのバランスを上手くこなさなければ成功が覚束ないのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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