生地 雅之

2021 11 Jan

パワハラの嵐

現在の世の中で、「要らないのは何か?」を考えてみました。

1.経営の出来ない経営者・TOP(代表権ある取締役)

2.自分でできない事を部下に指示する経営者・TOP

3.経営者・TOPの意思を部下に判るように噛み砕いて伝達・指示出来ないミドル(代表権のない取締役から部長まで)

4.ミドルからやり方を教わっても出来ない、アレンジしてでもやろうとさえしないボトム・スタッフ(部長未満)

5.年上の部下を上手に使えない上司、年下の上司に上手に仕えない部下

  昇格は上が決めるのです。指名される人の価値は、横から見た見方以外の角度もあり、自分がその人を見ている以外に、その人の評価が高い部分があるのです。勿論、その上司の目線が間違っている場合も当然存在するのですが、その上司を選んだのも自分のいる企業なのです。

  基本正しい評価等は存在しないのです。あとは自分で残るか否かを決める事に帰結するのです。生活のために我慢するのか、自分の信念を貫き、他からの評価を気にしないで、自分のみのために前向きになるのか、辞めて自分の納得する道を歩むか?起業でもしない限り、自分の正しいと思われる評価の出来る企業などは存在しません。

6.自分の出来る事は小さくても、BESTを尽くして達成しようとする姿勢が無く、できない言い訳を探す部下(阻害要因を見つけずに、「他人の芝は青い」と言っている人)

7.見てわかる事を説明したり、ため口で話掛けてくる、後ろ手で接客する販売員

8.プロの販売員なのに、「売れ筋のフォロ―が利かないので予算が達成できない」とか、売場には商品が沢山あり、お客様のニーズは売れ筋ばかりではなく、お客様の異なるニーズを把握しようとしないで、売りにくい商品を売ろうとしない販売員

*企画担当者も生産担当者も、工場の方達も売れないと考えて商品は誰一人として作ってはいないのです。勿論販売員の皆さんも、売れなくても良いとは思っていないのです。

  ではどうしていくべきなのか?

 

現在の企業で売上不振の原因をどう見るか?他者(天候や気温、震災等)要因にするか?自者要因とし、自分で出来る事を見つけ精度を高めるようにするかで、全く異なるのです。

上記8項目以外にも多々あるとは思いますが、「あるある」と同調されても、その後自社は自分はと振り返ってみてください。果たして、、、

 

このようなコロナ禍で起きている事の一つに「パワハラ」があるのです。

思う様に戻らない売上、ドンドンなくなっていく利益と手持ちキャッシュ、このような過酷な状況の中で各社喘いでいるのです。知恵があればまだしも、お客様のニーズはそう変わってはいないのに、購買の手段が変化しているのです。そこに柔軟に変化に対応出来ない企業は悶々としているのです。

従来型の叱咤激励ではとても対応できず、トップ(代表権のある経営者)のみでなく、ミドル(代表権のない取締役から部長)がいら立ってきているので、ボトム(部長未満)が埋没するのです。小売業を含め、数字(売上や利益等)に執着しないミドルは存在しません。過去では通用した手法も現在ではパワハラに認定されているので、手も足も出ないのです。

 

パワハラNGルールができていても、数字を挙げる術もなく、ミドル(中間管理職)は知恵を出せ、答えを出せと上からPUSHされ、指示待ちに慣れたボトムは口を開けて待っているのです。このような状況の中、パワハラが起きるのです。

 

パワハラをなくし、結果(売上や利益)を出すには、上記NGルールで、ミドル任せでは何も改善できません。企業としてのルール構築が組合との合議の上、必要不可欠な時代になってきているのです。企業延命しない限り、給料は出ないのですから、トヨタの定昇無しを組合が呑んだのも同様な判断ではないのでしょうか?

 

要は自社・自店の顧客にヒットする行革(業務改革・改善)の知恵が必要不可欠なのです。

いつも提唱していますように、ビジネスには

A.ブレインワーク(知恵)

B.ネットワーク(顔)

C.フットワーク(実行力)

が必要不可欠なのですが、

 

知恵は買えば良いのですが、買うには的確に選べる目線が必要です。(数回前のブログ参照)

実行力は部下(ミドル以下)を使えば良いのですが、育成できていないと「笛吹けど踊らず」なのです。

最終的には顔がトップ(代表権のある経営者)に必要不可欠なのです。但し、活用しなければ

意味はありませんが、

 

今からでも遅くはありません。気が付いた時から始めればよいのです。

どこかに小職のこのブログが百貨店礼賛論「斜陽産業を何故叩かないのか?」と記されていますが、百貨店礼賛しているのではなく、百貨店のみでなく企業の中で自社・自店を少しでも良くしようと思われる方の応援者なのです。小職の出自がアパレルであり、小売業やアパレルのお付き合いも多く、結果、このブログもファッション系小売業の題材が多いのです。

 

個人個人は生まれも、育ちも、経歴も、年齢も、業務も異なるのですから、考え方の違いは当然であり、その違いを認めない事の方に問題があるのです。何故この人は「このような考え方なのだろうか」との認識の差を会話の中で解き明かすために意見交換し、お互いより見識の幅を広げ業務に邁進していきたいのです。勿論、意見交換をしても決めるのは相手であり、人事権なども持ち合わせてはいないのですが、セカンドオピニオンを求められるメースも多いのが実情なのです。

 

話を戻して、パワハラをなくすには、上記マニュアル造り以外に、もっと企業の目標を現場にわかりやすく落とし込む事が必要不可欠です。

「何のために働いているのか」が共通認識となれば、結果に向かって一丸となって進む以外に道はありません。「何のために」とは当然自分のためであり、「会社のため」ではありません。会社のためなら給料0でも頑張るべきなのですが、自分の暮らし、生活を守るためなのです。会社を儲けさせないと給料も貰えないのです。結果会社を儲けさせるべきなのです。

「言うは容易い」と思う人もいるでしょうが、目標が明確でないと汗をかいても徒労に終わるのは明白なのです。

「計画は慎重に、実行は大胆に」がビジネスを成功させる道筋なのです、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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