生地 雅之

2019 06 May

GMSの衣料品

最近アリオやイオンモールをリサーチしていると、GMSは食品のみに力を入れて衣料品は出せる力が無い訳ではないのに、見捨てているように見受けられます。「自分の力で出来ないのは誰も出来ない」との様に見受けられます。一部の百貨店も同様ですが、、

 

アリオ亀有は4月26日にリニューアルしたのですが、GWの夕方には若い人が目白押しに来館されています。ショッピングモールの衣料専門店も混み合っている店と閑散とした店の優劣が付いてきているとはいうものの、GMSはフードコート以外閑散状態なのです。

 

イオンモール太田や土浦も同様であり、波のあるモールの専門店は上記同様ですが、イオンスタイルの衣料品は見る影もありません。イトーヨーカドーやイオンリテールも経営資源の投下はリターンの見込める食品に集中する事は当然ですが、可能性があるのに目を背ける必要もないのです。

 

イトーヨーカドーは平場とブランドショップの拡縮を繰り返し、自社PBの開発力も日に日に劣化してきています。イオンリテールは自社の開発力を諦め、カテゴリー別の分社(専門)化に目が向いています。組織の問題ではなく、分社化しても出来ないのです。MD力の問題なので、形のコピーでは、、

 

両社とも自社、自店顧客ターゲットを見間違えているだけなのです。商品開発力はイトーヨーカドーが劣化してきていると言え、イオンリテールよりも未だ高くそれなりにあるのです。後は売場構築力があれば十分なのです。これもイトーヨ-カドーがイオンリテールよりも一枚上なのですが、

 

イオンリテールの衣料品売場は、同じ系列の店(イオン新浦安)でも同じ商品の値下げ額が異なる事も多く、問い合わせすると店(イオン南行徳)が違うのでとの回答です。また、同じ価格の商品でも売場造りで、手が出し易い売場(価値が価格を上回っているイオン妙典、イオン海老名)とその逆も、

 

確かにSPA型専門店やセレクトショップはまだまだ営業利益率は高いのです。次の10年を組み立てられない、崩れつつある紳士服チェーン店もまだ営業利益率はGMSの衣料品よりも高いのです。器の組織を真似してもビジネスモデル(内容)を見抜けないと、、

 

GMSの衣料品を再構築する事はそう難しくないのです。出来ないと思わずに、目がお客様に向いていないだけなのです。自店、自社は出来ていると思わずに真摯に自らを律すれば見えて来るのです。店頭売上がお客様の売場、商品、サービスに対する評価なのですから、

 

GMS衣料品の再構築の方法は弊社HOME-PAGE(HP)に過去から幾度も記載していますし、このブログにも過去に遡って見て頂くと、百貨店の衣料品の再構築方法とともに多く列記していますのでご一読下さい。具体策は個別に異なりますので、HPのお問合せより、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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