生地 雅之

2018 17 Jan

年始店頭リサーチ⑥

年始1月13日店頭リサーチをしました。小職の目線による下記の印象を纏めましたので、ご一読下さい。

 

93.ジャズドリーム長島(三井アウトレット)

数年前の増床時は往復のバスのお客様にもマナーの悪い人もいたようでシートが切り裂かれたのも目の当たりにしていましたが、今回はそんな事もなく、品の良いお客様が多くなっていました。百貨店系のアウトレット(松坂屋)も久しぶりで、最近はそう多くはないのでしたが、、

 

不便な場所にも関かわらず朝から20~30歳代のペアやファミリー層が多いので、安定してきています。そんなに背伸びもしていなく、ラグジュアリー系も少なく地域密着型でバランス、も取れています。しかし、ここでテスラの車イベントはいかがなものでしょうか?当然アウトレット価格ではないのですが、、

 

相対的にアウトレットは価格の安さがメインと認識しているテナントが多く、売場の構築に力を注いでいるショップはそう多くはありません。本部がしっかり指導している店も少なからずあるのでしょうが、現場では徹底されていない事が多いのです。

 

他店が実行していなければ、自店がしっかりやれば売上確保はもっと楽なのですが、何が出来ていないのかの目線軸が無いように思われます。ヤングのファッションもスポーツも相対的には出来ていないお店が多いのです。まだメンズの方が、、

 

また、アウトレットは一般的に飲食店が少なく、開店時間も11時(一部10:30)であり、最近の特長は早く来て、まずブランチやお茶を楽しむ人も多くなってきていますので、お客様の動向に合わせた営業・サービスが望まれます。この件は他の施設も同様なのですが、、

 

94.タカシマヤゲートモール

都心型ファッションビルとしても適した構成であり、隣接しているJR名古屋高島屋との連携も素晴らしいです。ラグジュアリー系もなく、百貨店層ではない30歳代を中心にカバーできています。顧客層を分けたターゲット区分は素晴らしいのですが、ショップランドの併用は、、

 

ショップ名を変えての上野松坂屋&PARCOyaはターゲットが近い部分のMDの重なりがあるのですが、この館は上手く区分ができています。しかし、同じ店名である事によるボディブローが出て来るのではないでしょうが?心斎橋のPARCOは最初から店名がPARCOなので大丈夫でしょうが、これからの日本橋高島屋SCはどうなるのか楽しみです。

 

百貨店グレードではGINZA-SIXが素晴らしいのですが、不要な平場がNGです。また郊外ショッピングセンターにも不要であり、ららぽーと東京ベイなどはお客様の期待値を満たしていないのです。MDではなくこのターゲットの買い方には不要なのでしょう。逆にファッションビルには平場が適していて、ルクアも上手に利用しています。

 

95.JR名古屋高島屋

年明けの第二土曜日であり、それなりにお客様は賑わっていました。前回の阪急うめだ本店同様、フロア毎に波があります。

 

96.プラムツリー赤池

赤池駅から徒歩5分程度の郊外SCであり、陸の孤島なのです。ARIO柏の縮小版に見えます。当然ファミリー層が多く賑わっていました。ショップMDも地域密着型であり、ベタな感覚が合っています。イトーヨーカドーも割り切って食品のみの出店であり、デベロッパーのレベルを「ららぽーとやイオンモールに追いつけ」と上げようとしているように映っています。

 

97.イオンモール長久手

集客としては堅調です。特に今までのSCではそう大きな展開をしていなかったR.O.Uの大箱展開は久しぶりじ大味でない手法を見られました。一般的に百均や外資系ファストファッションショップなどは大きな面積で出店している割に売場構成にメリハリがなく、大味であったのですが、最近の雑貨ショップのカテゴリーの括り方はそればりに進化しています。

相変わらず衣料品と住居関連は見えてきません。当然イオンスタイルやトップバリュコレクションも、

 

GMSの在り方やレベルを上げるのはそう難しくはないのですが、相変わらず衣料品と住居関連は見えてきません。頼みの食品も道を迷っているようです。セブン&アイもイオンも諦めているように映っています。イオンは号令が出ているのですが、どうして良いか見えていないようですし、イトーヨーカドーは見えないなら取り敢えず縮小ですが、両社とも経費削減のみです。

 

98.三越名古屋店

名古屋のシニアレディスはこの店です。顧客エイジが上がって来ているのですから、今後どうするのでしょうか?

 

99.ラシック

三越伊勢丹のMI-CARDの利用可能などとお客様の層の違いを理解していないように見えますが、お客様の方が賢く無視しています。夕方でも入店客は多く、地域に合ったMDなのです。この店名違いの2館体制が今後の地方・郊外百貨店の在り方には必要なのですが、上述のように都心百貨店から進行しだしています。但し、百貨店の次世代確保には各社課題を残していますが、

 

100.松坂屋名古屋店

取り立てて変わった様子もなく、安定して賑わっています。ただし、今回目に付いたのは百貨店の次世代が多く見られました。この店のメイン層は60歳以上なのですが、次世代の40歳前後のポスト団塊ジュニア、当然その子供の10歳前後もしっかりと押さえられていて、百貨店層の3世代をしっかり確保できている店になっています。メンズ館のGENTAを除いて、素晴らしいです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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