生地 雅之
店頭リサーチ⑦
1月18日午後に店頭リサーチをしました。小職の目線による下記の印象を纏めましたので、ご一読下さい。
101.二子玉川ライズ
20~30歳代のシングルやDINKSから徐々にファミリー層まで広がり、ショップも絞り込みにくい状況に見えています。1Fの平場がやはり活性化しており、FBならではの光景です。残念乍売場が暗いのが問題です。
改札前と横の好立地であり、少し前に奥の増床部分ができ、その後徐々に吸引力を失っていますが、取り敢えず二子高島屋のように初売後に一旦落ち着いてからのセールで、賑わいを見せていますが、平日はいかがなものでしょうか?、、
102.高島屋玉川店
上記のセール敢行中であり賑わっていました。但し、食品、コスメ、婦人雑貨のみでそれ以上の上層階へのお客様の吸引策は、他の百貨店同様に課題なのです。
103.玉川高島屋S・C
南館SCも下層階のみラグジュアリー中心ですが、上層階はこのエリアに密着したベタなショップが中心であり、下層階との落差(客層の違い)が目に付きます。
高島屋本館の上層階の面積を縮小し、南館SCの下層階のラグジュアリーを本館に入れグレード合わせし、南館SCにはこのエリアのFB層を狙ったテナント構成をすれば現在よりも、ライズよりも2館体制での効率の高いビジネスが可能になるのでは、、
104.二子玉川ドッグウッドプラザ
玉川高島屋とライズの間にライズと同様の小さなFBとして上層階は大味な大箱であり、下層階には小さい等身大のテナントの構成であり、わざわざここに作る必要の無い館です。
ライズとして広げておく方が良かったのでしょう。
105.たまプラーザテラス
二子玉川のセールに客を奪われているのか、閑散状態でした。平日はこの様な状態では、OPEN時からMDが磨かれていないのではと思わざるを得ません。残念です。
駅上ながら地型の悪い構成であり、買い回りし難いのです。メインの下層階が駅を真ん中に挟まないといけないのは当然ですが、それ以外は触れた筈ではないでしょうか?この館を見るとトラフィックを持っている鉄道型FBはまだまだ伸び代があると思われます。
106.東急百貨店たまプラーザ店
過去にも記載していますが、この百貨店をタマテラ―スノ―スモールとして、タマテラ―スと包含して呼ぶ事は他の本体のFBにボディブローになるとコメントしていましたが、全くその通りになって来ていると痛感しました。お客様の層はシニアに特化しており、ヤングアダルト以下の層は近隣のFBに任せると言った構造です。(吉祥寺東急同様)
一般的に百貨店層のヤングアダルトやその子供の購買できる売場がその各エリアには全くありませんが、メイン顧客ほどの人数はいなくともグレード感のある顧客層は少なからず存在しているのです。ここを押さえ出しているのが、前回のリサーチレポートの松坂屋名古屋店なのです。小さくてもやりようがあると思いますが、、
107.イトーヨーカドーたまプラーザ店
取り立てて変わった様子もなく、食品のみ賑わっています。上層階(衣料品や住居関連売場)には力を入れていないのですが、全く投げ出しています。どうしてよいのか判っていないのでしょう。相変わらず売場構築や商品単品の実力はイオンリテールを上回っているのですが、、
お客様に対してどのようなビジネスモデルを構築すれば良いのかがイオンリテール同様見えていないのでしょう。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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