生地 雅之
ららテラス2館
最近OPENした掲店にいってきました。
1. ららテラス北綾瀬
通常は千代田線綾瀬駅から1駅という珍しい支線にて北綾瀬駅まで行ってきました。三井不動産は地下鉄を動かし、代々木上原からの直行便まで出しているのです。鉄道を動かしているのはイオン位(イオンモール越谷レイクタウンの越谷レイクタウン駅とイオンモール幕張新都心の隣の新駅の幕張豊砂駅とは思っていましたが、ここまでやるとは、駅名で個店名がついているのは「三越前」とは思いますが、駅を造らせるのみでも大した力なのです。残念ながら過去のブログの「群馬エリア・北関東東側エリア・栃木エリア」に記載の両毛線同様1車両10名平均の乗車人数と同様で、わざわざ直行便を出す必要もないのでは?車社会だからと言ってもここは足立区であり、駅とはペデストリアンデッキfで繋がっており、車もそう多くはない利便性の高いマーケットなのです。
1Fにサミットが陣取っており、館の開店(10時)前には1Fの外からも入れる作りなのです。当然の対応です。このサミットは年商40億円を目指しているとの公表ですが、作りに問題ありです。1Fのフロア構成は一般的食料品売場(通常20億円平均)なのですが、館がOPENしている10時過ぎなら2Fが駅と繋がっており、2Fから入ると1Fへは階段とEVしかないのです。上記記載のように車社会でなければ、今後地下鉄が活性化すれば買い物後2Fから帰られる人も多いと予測されるので、2Fに売り場を作るべきではなかったのでしょうか?
GMSや食品スーパーは1Fが食品というイメージ(納品にEVを使いたくない)がついていますが、百貨店の東京大丸のように1Fに食品の銘店を並べるくらいの固定概念を取り払ったお客様に寄り添ったレイアウトをやって欲しかったものです。
また、鉄道を変えるのもパワーなら、相鉄のゆめが丘ソラトスのような今まで駅利用者が3000人レベルが、平日3倍、土日4倍の駅利用者(この商業施設できただけで)になるものを見せて欲しかったものです。「陸の孤島」だったとは泣き言に聞こえます。地域密着のマーケティングの実力の差でしょう。サミットはどうなるか?
2. ららテラス川口
最近川口そごう撤退跡地を三井不動産が引き受け、掲店に変換したものです。内容は過去のこのブログの「消費者目線4の川口同盟って何」に記載のように、まだまだ不出来なのです。
1) 三井不動産やGMSに多層階MDが熟知できていない事。
上層階の活性化ができていない=阪神百貨店梅田本店の今年5月の手直しは最高。再度の11月はどう出るか?
2) イオンモール来店顧客層の読み違いでの紙のフロアガイドの作り過ぎ
殆どの入口で大量に残っている。一部「デパ地下に行っていない」とまだ百貨店と考えている人も少しは来られているが、FBに変わったので、大半30~40歳代の女性が多いのです。
この客層の幅の広さを上手くつかんでいるのは「イオンモール岡崎」であり、逆に失敗しているのが「ららぽーと海老名」です。同じ三井なのに失敗から何を学んだのか?」
3) 小売業は三井不動産を始め、人件費の削減の策以外にコストカットの手がなく、インフォメーションまで人減らししており、JFRのG6や阪急阪神百貨店の川西阪急のような人員削減によるお客様に最低不満が出にくい運営を勉強すべきでしょう。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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