生地 雅之

2023 12 Jan

ららぽーと堺

昨年12月中旬に掲館に行ってきました。大阪の地下鉄御堂筋線の新金岡から南海バスで、南海本線泉北鉄道か地下鉄御堂筋線の中百舌鳥駅から南海バスで、南海高野線初芝駅から南海バスで、近鉄南大阪線の河内松原から近鉄バスで、すべて30分弱の堺市美原区役所前に、そこから徒歩5分弱でららぽーと堺に着きます。要はセブンパークARIO河内天美(過去にこのブログに記載済)同様、結構不便な場所なのです。

3層で大きさはそこそこあり、バス停から入ると、1Fはリビングハウスや蔦屋ブックカフェ、その他ファッション系ショップであり、中央にゴディバやカルディ等の銘店で、奥には肉の強い食品スーパーのロピア(横浜本拠地)がららぽーとに連れられてきたのか誘致されています。3Fにはレストランとフードコートがあり、最近の通常のフロアゾーニングではなく、昔のSCに戻っているのです。

三井系のららぽーとやアウトレットは最近フロアゾーニングにチャレンジしているのか、様々なTRYをしているのです。アウトレットの横浜ベイサイドでは多層階やFB系やSC系のショップ(アーズミュージック等)のアウトレットを館の前面に出したり、ららぽーと東京ベイや湘南平塚等では平場を展開してみたり、通常のショッピングセンターやアウトレットとは逆の展開をしているのです。成功しているかは別ですが、平場等は百貨店がどんどん縮小している事を見ればチャレンジと見てもよいでしょうが、

逆にイオンモールは何時も記載のようにオーソドックスを貫き、アウトレットの三菱サイモン等はラグジュアリー中心で、アース等のFB系やSC系ブランドを押さえての「ふかや花園」を展開し出しているのです。果たしてどちらに軍配が上がるのか?

食のみを見ると、食品スーパーではお客様はメインの食材が生鮮三品であればそれが一番お気に入りなお店があるところで、他のグロッサリー等は多少高くても我慢して1か所での買い物をされているのです。ららぽーと東京ベイのロピアが最たるものですが、すべてのカテゴリーを満足できるスーパーはほとんどないのが一般的です。ショップ・ブランディングが出来ている成城石井等は別ですが、購入された食材は重いので、一般的には1Fに配されているのです。

レストランやフードコートは、SCが出来た初期であれば、フードコートは1Fにレストランは百貨店のように上層階に配していたものでした。しかし、過去から小職の提言の一つに、個家族で来館されるお客様は、フードコートで家族で食され、定食でも余り高額なものは食されていないのです。しかし、数家族での井戸端会議的な来館ならみんなの手前少し上のランチを食される事も多いのが実態で、客単価も高いものです。

また、核家族での来館なら子供が床に寝転がっても、知人がいないので回りの目を気にしなく、母親は殆ど注意をしませんが、数家族で来館されているのなら、母親が「〇〇ちゃん起きなさいよ!」と注意の声も出るのです。よって、1Fにそのような姿を見せるフードコートを配しないで、レストランを配し、フードコートこそ見えにくい最上階に配すべきなのです。

また、1Fにレストランゾーンもメインストリートを歩く人から店内で、誰が何を食しているのかがわかり難くすべきで。メインストリートからは外側に弧円’半円形)型の通路を取り、またはお店の通路に面したガラス面の一部でもは刷りガラスにすると蚊の配慮がレストランを活性化させられるのです。

これが出来ていないのがお台場のダイバーシティなのです。そこで食してみればお客様がどう感じていらっしゃるのかが判るのですが、作り手のままでは?、過去からこのような提言・提案(弊社の企業コンセプトはお客様目線とプロの業)をし出して、殆どのSC(家族連れメイン)はそのようにシフトされてきたのです。小売業は装置産業なので、リニューアルまでは待たないと出来ていないのですが、

話を戻して、掲館の2Fは核店舗にユニクロ&GUを片方に、反対側にはゼビオとH&Mを、間はファッション系のお店で。3Fは核店舗としてヤマダデンキ&赤ちゃん本舗であり、反対側にはフードコートを配しています。間は2F同様ファッション系ですが、この時代ではファッション系が多く感じるのですが、コロナの収束後を意識していたのでしょうか?

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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