生地 雅之

2023 02 Oct

イオンの小型店

主9月中旬に3店ほど、掲店を見てきました。

1.そこら武蔵小金井クロス

そこらは野村不動産が運営する商業施設で、某企業が手放したか、貸して運営を任せたかの施設にテナントでお店を入れ、丸ごとデベロッパーになっているのです。最近三井不動産がデベロッパーで稼いでいるので、真似か?最近はダイワも住商も双日も、勿論正解なのですが、良く記載の首都圏私鉄9社とJR東を加えた鉄道10社のデベロッパー事業と物販事業の売上合計額は双方遜色はないのに、営業利益額・率ともデベロッパー事業の方が25%以上あり、物販事業は2.5%程度しかないので、どちらに力を入れるのかは明白なのです。

 

要は百貨店でそちらに向いているのは、大丸松坂屋屋百貨店のみで、それをフランチャイズ事業に置き換えて展開しているのが、近鉄百貨店なのです。結果、百貨店の新規事業が真面(まとも)に育っていないので、さっさと鉄道と合併やM&Aされるかするべき(つまり、沿線拠点の活用をすべき)と提唱しているのです。勿論、研鑽して出ないと簡単に手を出すとそごう千葉店横のJUNNU(そごうのFBで8月末に閉店)になったのですが、もはや国分寺ミーツのように幽霊施設となっている例もあり、要は短絡的に手を出して、簡単に儲かるビジネスモデルなどはありえないのです。これからも鉄道はホームの売店(人件費が大きく負担)の縮小(自販機へのシフト)に向かうので、デベロッパーにシフトしていくことも明白なのです。

掲店に話を戻して、JR中央線の武蔵小金井のロタリーの右側にイトーヨーカドーがあり、(創業者がお住まいなので、新しいのを作ったらしいが)近隣の武蔵境駅前にも古いイトーヨーカドーがあるのです。こちらの方が売るのですが、この武蔵小金井のロータリーの裏側の道路を挟んでそこら武蔵小金井クロスがあり、駅を出ても見えないのです。新しく当然綺麗なのですが客足も少なく、イオン食品では入店なく、PANTRY(大阪・福島のスーパーで250億円程度)が入っており、イオン系ではPICARDがテナントとしてある程度です。駅前のヨーカドーに取られているので、食品スーパーは出なかったのか?すべてテナントでまだPICARDのみですが、イオン物販は日吉などは全くありません。勝てないエリアにはでないのは正解ですが、勝とうとしない姿勢にも課題が、

 

2.そこら塚口クロス

  このクロスというのが野村のソコラに付けているようなのですが、全店目立って表示いる訳でもないようで、意図不明です)この塚口南口のロータリーの駅から左側に 塚口さんさんタウンと称したビルがあり、2Fにダイエーが昨年11月にリニューアルし、イオンフードスタイルを展開しており、3Fは日用品なども展開しています。他には有名ではないテナントも。

駅から見て右側のロータリーには野村運営のそこら塚口クロスが最近でき、B1Fにまたイオンフードスタイルが入店して、1Fには上述のPANTRYが入っています。他層階にはダイエー側より少しマシなテナントが入居しており、ロータリーの駅と反対側の2Fには塚口さんさんタウンとこのそこら塚口クロスを繋ぐペデストリアンデッキまであるのです。共食いは否めません。いずれ1店を閉めるのでしょうが?(グループが同じでも運営会社任せなら、放置され問題ですが?)ダイエーの方が2Fなので携帯がつながりやすく、新店の方が地下なのでつながりにくいとの口コミもあるのですが、人間は新しい環境(居心地の良い)に順応しやすいので、問題はないでしょう。

いくらイオンが「大きい事が良いことだ」(隣に同業他社に出られ、売上を取られるくらいなら自前で押える方針であり、小売業(特にリアル)は装置産業なので、作ると建築費や人件費に経費が掛かり、3店舗作れば従業員も3倍は必要なのですが、売上が1,5倍かせいぜい2倍程度取れればよい方なのです。(昔のそごう並)

ここをしっかりとした方針(売上額よりも利益額・率重視)を出せは、セブンアンドアイホールディングス位の営業利益額は確保できるのです。物言う株主に怯える事なく、堂々とした経営ができるのです。物言う株主が何故、イオンを突かないのか?いくら言っても家業であり、オーナーの一存での経営だからなのです。7&Iホールディングスは合議制の企業であり、まだ動く(突けば良化)からなのです。

勿論、オーナー企業が駄目で、合議制の企業が良いと言っている訳でないのですが、オーナー的TOPが降りた後は迷走する(人間・人材育成がままならなく指図待ち人間が多く)可能性を秘めているからなのです。UNIQLOや二ディックもその可能性も持っていますが、百貨店でもTOPの強い企業(俺でこの会社が持っていると自負されている)は俺(TOP)と俺以外の二分割になっているような企業も同様です

 

3.イオンスタイル修学院

掲店は京阪電車の出町柳駅から、叡山鉄道(1両のワンマン電車)で4つ目の無人駅(修学院=宝が池の手前)から東へ徒歩5分程度の白川通りに面したイオンスタイル(フードのみ2層)の切り出し型小型店舗なのです。いつものイオン食品で特別な事はありません。エスカレーターにカートを乗せる人が多いのか、エスカ前に柔らかいポールが1Fにも2F(下り前)にもありました。帰りは白川通りのバス停から四条河原町まで約20分という便利さ、3連休であり観光客も多く、京都の市バスは時間が掛かるのを覚悟していたのですが、混んでる場所を通らない郊外でしたので、すんなりと走っていました。過去のイオン北大路(過去のブログ参照)と同様でした。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。弊社へのご連絡は、HOME-PAGEのお問合わせより、お願いします。